線維肉腫とは、体の柔らかい部分の組織に存在しているコラーゲンを生み出す細胞が癌化し、拡大・浸潤していく腫瘍です。
猫に多発し、皮膚腫瘍の12~25%を占めています。
10歳以上の高齢のネコの、胴や四肢に発生しやすく、ネコの皮膚線維性肉腫は猫白血病ウィルス(FeLV)と猫肉腫ウイルス(FeSV)との関連が考えられ、ウイルスやワクチン摂取との関連も考えられています。
また、線維肉腫では、ワクチン接種肉腫(注射部位肉腫)と呼ばれるタイプのものが多く、この場合、予防接種後に注射部位に肉腫(腫瘤)が発生します。
ワクチン接種肉腫(注射部位肉腫)についてはこちらをご覧ください。⇒ 猫の注射部位肉腫~ワクチン反応性(誘発性)肉腫~
このページの目次
猫の線維肉腫の原因
猫の皮膚線維肉腫は猫白血病ウィルス(Felv)と猫肉腫ウィルス(Fesv)との関連が考えられていますが、明確な原因は解明されていません。
免疫力の低下やストレスが関係しているという説もあります。
ワクチン接種肉腫の場合には、注射やワクチンに含まれるアジュバントによる局所免疫反応や炎症が原因と考えられています。
猫の線維肉腫の症状
形は不規則で固く、周囲の組織に密着しているため、境界がはっきりしていない場合が多く、外科的切除を行う場合には広範囲の切り取りが必須となります。
皮下だけでなく、筋膜や筋組織に侵入している場合もあります。
ワクチン接種肉腫の場合は、注射部位である左右の肩甲骨間や大腿部の皮下や筋肉にしこりが発生します。
猫の線維肉腫の治療
手術
腫瘍の境界が不明瞭なため、2~3cm程度のマージンを確保して、大きめに切除します。
直径2cm以下の小さな腫瘍で完全に切除できた場合には、予後は良いとされていますが、発生部位によっては広範囲に切り取ることができないことから、腫瘍細胞の取り残しは避けられません。
その場合には、化学療法や放射線療法を組み合わせて治療をしていきます。
化学療法
手術で完全切除が出来なかった場合、化学療法を用いることがあります。
しかし、転移が見られる場合には、化学療法の効果は期待できません。
放射線治療
残っているがん細胞を叩く為に用います。
しかし、部位によっては照射が出来なかったり、放射線治療を行うたびに麻酔処置が必須となりますので、麻酔によるお体への負担が懸念されます。
猫の線維肉腫の予防法
日常のスキンシップを行う中で、しこりが出来ていないかを確認しましょう。
また、注射やワクチン接種後、注射接種部位の経過観察をし、以上が見られた場合には、早期に受診してください。
猫白血病ウイルス(FeLV)の接種による線維肉腫の発生リスクは高いため、FeLVワクチンを摂取する場合には、主治医としっかりお話をして検討してください。
ご愛猫の線維肉腫の治療・日常ケアにサプリメントを
線維肉腫では、まず手術による腫瘍の摘出が第一選択ですが、ご年齢やご体調などで手術を行うことが難しい場合があります。
コルディM/コルディG/コルディフローラ等を併せて与えていただく事で免疫力をアップさせ、腫瘍の増大抑制、再発防止にお役立てください。
もちろん予防においても、安全性の高いコルディM/コルディG/コルディフローラは安心して使うことができます。医薬品のような副作用は心配がありません。線維肉腫に限らず、がんは予防をすることが一番良い方法です。
日頃の体調維持・管理にコルディをお役立ていただければ幸いです。
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