悪性黒色腫とは、メラニン産生細胞(メラノサイト、色素細胞)が腫瘍化したものです。

メラニン産生細胞が作るメラニンによって紫外線が吸収されるため、紫外線による細胞傷害が抑制されることで、悪性腫瘍などの発生を防ぎます。
日焼けによって皮膚が黒くなるのは、メラニン産生細胞の紫外線から皮膚を守る働きによるものです。

しかし、このメラノサイトが異常増殖をすることで起こるのが悪性黒色腫であり、別名:メラノーマと呼ばれるものです。

腫瘍の中では悪性度が高く、転移しやすいのが特徴です。

メラニン産生細胞は、皮膚、目、粘膜などに分布しているため、悪性黒色腫ができやすい部位もこれに準じます。
特に、顔面などの太陽光を浴びやすい部分や外陰部などの生理学的な色素沈着部には高密度で存在します。

<無色素性黒色腫とは>
文字の通り、悪性黒色腫は「黒い腫瘍」として発見されることがほとんどですが、中には色素がないタイプ=黒くない悪性黒色腫が存在します。
色素がない悪性黒色腫のことを、無色素性黒色腫と言います。
無色素性黒色腫は、メラニンを産生しないメラニン芽細胞が腫瘍化したもので、悪性黒色腫と比較して、悪性度が高く、予後不良といわれています。

 

悪性黒色腫は犬での発生が多く(猫は比較的少ない傾向)、他の腫瘍と同じく高齢になるほど発症の危険度が増します。
好発犬種には、ミニチュアダックスフントや、ラブラドールレトリーバーが挙げられます。
腫瘍の中では悪性度が高く、転移しやすいのが特徴です。

 

手術可能な場合には、手術が第一選択肢となります。
しかし、発生部位によっては、完全切除が難しいために減容積などの姑息手術となったり、顎切除や断脚など、大掛かりな手術になることもあるため、ご年齢やご体調、転移部位などによっては、手術が適応にならない場合もあります。
また、抗がん剤治療は効果が得られにくく、放射線治療を行う場合にも施設が限られていることや、その都度麻酔処置を必要とするため、お体への負担が懸念されます。

 

悪性黒色腫についての詳しい内容は、メラノーマの記事をご覧ください。

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