ご愛犬が乳腺腫瘍(乳癌)になってしまった方へ

乳腺腫瘍(乳癌)の治療では、治療を受けさせたことを後悔したり、罪悪感でつらい思いをしてしまう飼い主様が大勢います。そのような飼い主様が一人でも減って欲しい、治療のことをよく知り納得したうえでご愛犬にとってプラスになる治療を受けさせて欲しい、という思いでこのページを作成いたしました。たとえ末期の乳腺腫瘍でも取り組み次第で予後の改善は可能です。以下を参考にしてください。

ご愛犬が乳腺腫瘍を患ってしまったとしても、取り組み次第で「わんちゃんがわんちゃんらしく過ごしていくこともできる」という事を是非とも知っていただきたいと思っています。

犬の悪性乳腺腫瘍(乳癌)の概要

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犬の悪性乳腺腫瘍(以下、乳腺腫瘍)、乳癌は発生率の高いがんです。

 

犬の乳腺腫瘍乳腺腫瘍は犬の寿命が伸びたことにより増加している癌です。年を取るにつれ免疫力が低下します。特に高齢期に入ってくると免疫力は大幅に低下していきますので乳腺腫瘍の発生に気を付ける必要があります。

 

弊社は犬・猫用のがん対策免疫サポートサプリメント「コルディ」のメーカーですが、毎日のように乳腺腫瘍のご相談をいただきます。

 

このページをご覧いただいている皆様のご愛犬が乳腺腫瘍を患ってしまっているのでしたら、一度弊社にご相談いただければと思います。

 

私たちは今まで多くの乳腺腫瘍を患ったワンちゃんに「コルディ」をお飲みいただき、免疫が整い元気食欲がでてきてワンちゃんがワンちゃんらしく生きていくお手伝いをしてきました。一度お気軽に状況をお聞かせください。

 

コルディのお問い合わせはこちら

 

乳腺腫瘍の概要

未避妊のメス犬によく見られるがん種で、オス犬にはほとんど見られません。早期に避妊治療を受ければ極端に発生率が下がるというのが定説で、避妊手術が推奨される根拠のひとつとなっています。

 

乳腺腫瘍は再発しやすく非常に「たちの悪い」がんです。そのため獣医師も「切除すればもう安心」とは思っていません。

 

切っては再発、切っては再発のまさに「モグラ叩き状態」に陥っているケースをたびたび耳にします。

 

再発率が下がると言われ、広域切除手術が推奨されています。これは「乳腺があるから再発するのだ。ならばがんに冒される前に健全な乳腺もすべて切除してしまおう。」という考えに基づいています。しかし広域に乳腺を全て切除しても再発するケースは後を絶ちません。

 

乳腺腫瘍の怖さはこれだけではありません。乳腺腫瘍はしばしば肺に転移します。肺に転移した場合は肺機能が低下していき呼吸困難により犬を苦しめ、徐々に、もしくは急速に生命力を奪っていってしまいます。

乳腺腫瘍を知って対策を始める

冒頭から乳腺腫瘍の怖さばかりを書いてしまい恐縮ですが、未避妊であっても発症しない犬はたくさんいますし、 手術後にまったく再発しない犬もたくさんいます。

 

このページをご覧いただいている皆様は、大切な家族の一員であるワンちゃんが乳腺腫瘍の疑いがある、乳腺腫瘍を患ってしまった、あるいは既に乳腺腫瘍と診断され手術を受けたり抗癌剤治療を受けたりしているかもしれません。

 

悪性度が高い・たちが悪い乳腺腫瘍でも取り組み次第では癌の進行を抑え癌と共存できたり、ワンちゃんの苦しみを軽減しQOL(生活の質)を改善していく事ができるという事を皆様にお伝えしたいと思います。

 

乳腺腫瘍の発生率は生まれつき決まっているわけではありません。発生率は日常生活に大きく左右されます。このページをご覧いただきご愛犬にあった対策法を見出して頂ければ幸いです。

 

ひとつ大切な提案をいたします。もし乳製品を与えていましたら今日から減らしていきましょう。乳製品の継続摂取は乳腺腫瘍を成長させると私たちは考えています。詳しくは後述します。

乳腺腫瘍の性質

乳腺腫瘍は犬に発生する代表的な固形癌です。主にメス犬の乳首周辺に発生し、比較的初期の段階から触れてわかるシコリを形成します。次第に大きくなり、触れずとも見るだけでわかるほど盛り上がってきます。シコリは1つのこともありますが、複数発生したり、途中から数が増えてくることもあります。

 

乳腺腫瘍は固形癌でありながら転移しやすい性質を持ちます。実際に末期の乳腺腫瘍では、しばしばリンパ節転移や肺転移が見られます。肺転移は乳腺腫瘍のもっとも怖い進行パターンのひとつです。

女性ホルモンとの関わり

女性ホルモンは乳腺腫瘍に大きな影響を与えると考えられます。避妊手術で乳腺腫瘍が発生しにくくなりますが、それは卵巣摘出により体内の女性ホルモン量が減り、乳腺の発育が抑制されるためです。

 

女性ホルモンで乳腺が成長するのは既知の事実です。たとえば人に女性ホルモン剤を投与し続ければ胸が張ってくることは広く知られています。もしそのとき乳腺内に腫瘍が存在していれば一緒に増殖・成長します。

 

食事から女性ホルモンを摂ってしまうこともあるので気をつけましょう。また食事バランスの影響で女性ホルモンの体内分泌量が増えることもありますから、併せてお気をつけ下さい。

 

例を挙げながらご説明いたします。

乳製品の摂取はできるだけ減らしましょう

人の場合では乳がんと食事の関わりは濃厚です。おそらく犬も同じでしょう。

 

例えば日本人は欧米人に比べて乳がんの発生率が低いのですが、それは食事の影響と考えられます。日本人であってもハワイに移住すると、乳がんの発生率が上昇するというレポートが有ります。これは乳がんは遺伝的要因ではなく、生活環境の影響を強く受けることを示しています。

 

食品の中でも得に乳製品が乳がん発生と深く関わっているでしょう。ちなみに牛乳には女性ホルモンが含まれていることが公にされています。ご愛犬が女の子ならば牛乳は控えた方が宜しいと思います。牛乳から作られるヨーグルトやチーズもお奨めいたしません。

肥満のリスク

これも人の場合ですが、閉経後の肥満は乳がん発生を促進するという調査結果があります。

 

閉経を「犬の避妊手術」と置き換えて考えてみるとよいでしょう。

卵巣がなければ女性ホルモン分泌が止まると考えがちですが、実は脂肪細胞からも女性ホルモンが分泌されます。

 

肥満体、つまり脂肪細胞の多い犬ではリスクが増大すると考えられます。

 

肥満の最大原因は食事です。

「腹八分目に医者いらず」は犬にも言えることです。

 

カロリーの摂り過ぎもちろんですが、糖分が多めの食事も太りやすいのでお気をつけ下さい。
穀物やポテトを多く使ったドッグフード、白米、玄米、パン、うどんなどを与えていると、食事バランスが糖質に偏ってきます。

乳腺腫瘍の症状

初期症状

初期の乳腺腫瘍にはほとんど症状がありません。症状が現れるのはかなり進行してからです。ですからなんとなく乳腺付近にできものができたけど何も症状が無いから大丈夫とは言えません。

 

乳腺腫瘍は皮膚の下に発生しますので見た目ではわかりにくいのですが、触れて気づくことがあります。

 

日常生活の中で早期発見するには乳腺付近のシコリの有無を指先でチェックしてあげてください。ご愛犬が女の子ならば、ときどき胸からお腹まで撫でながらチェックしてあげてください。

 

トリマーや獣医師が先に発見することもあります。ですのでベテランのトリマーや経験豊富な獣医師を選んでおくことは早期発見につながります。新米さんとの差は大きいです。

末期症状

腫瘍が大きくなったり肺転移の見られる末期の乳腺腫瘍では、さまざま理由によりさまざまな症状が出てきます。
例えば以下のような症状です。

 

  1. 腫瘍の自壊(破裂)による症状・・・痛みによる元気低下や食欲減退。出血による貧血症状。腫瘍からの悪臭。
  2. がん細胞数が増えたことによる症状・・・大量のがん細胞が筋肉や脂肪をエネルギー源として使いはじめるために極度にやせ細る。(がん悪液質)
  3. 肺転移による症状・・・咳が増える。呼吸が速くなる・荒くなる。

がん悪液質について

がん悪液質とはがんが進行することによる発現してくる病態です。がん細胞が吐き出す毒(サイトカイン類など)が体の正常さを失わせるために起こります。栄養失調に陥り体力が奪われ続けます。

 

食事をしっかり食べていても筋肉量が減少し、目に見えて痩せ細ってきます。カロリーの摂取不足は根本的な原因ではありませんので、大量のブドウ糖点滴で対処しようというのは解決法としてはお勧めできません。手術で腫瘍を切除してがん細胞数が減ると改善します。

良性乳腺腫瘍との見分け方

乳腺腫瘍には良性と悪性があります。

 

良性もシコリを形成するために見た目で区別できないケースが多々あります。飼い主様が良性なのか悪性なのか判断するのは難しいため生検(バイオプシー)で早めに調べることをお勧めいたします。

 

なかなか消えないシコリは検査を兼ねて手術で切除してしまうほうが安心かもしれません。良性で間違いないのであればレーザーで焼いて蒸散させてしまっても良いでしょう。たとえ良性であっても巨大化してひどい状況になることがあります。

 

以下のような場合は悪性の可能性が高まります。目安としてお役立てください。

 

  • 乳首に隣接している。
  • 皮膚の下にできていて、触れた感触が硬い。
  • 大きさが1cm以上ある。
  • 急に成長してきている。
  • 腫瘍の中央が凹んでいる。
  • 自壊している。(皮膚が裂けている。)
  • ゴツゴツしていたり、いびつな形をしている。
  • 前脚もしくは後ろ脚の付け根辺りにもシコリがある。
  • ときどき呼吸が苦しそうだったり、咳をすることがある。
  • 体力が落ちたり、体重が減少してきている。
  • 腹部の皮膚が広域な炎症を起こしている。

凹型について

乳腺腫瘍にかぎらず悪性の腫瘍は中心部にがん細胞の壊死が見られることがあります。腫瘍の大きさに対して血液供給が間に合わないことが原因のひとつです。

 

腫瘍の成長とともに中心部はどんどん低栄養・低酸素状態陥りますが、周辺部分には十分に栄養が供給されます。その結果シコリが凹型になることがあります。※凸型ならば安心ということではありません。

 

自壊について

kamo000乳腺腫瘍が成長するとパックリ割れてしまうことがあります。腫瘍の大きさに対して皮膚が伸びきり張り裂けます。

 

血液の混じった体液が流れ出るようになり、貧血や痛みのために状況は急速に悪化します。自壊した腫瘍から腐敗臭がすることがありますが、壊死した中心部分があらわになることが一因です。腐敗臭に呼び寄せられたハエが卵を産み付けると患部はさらにひどい状況になります。

脚の付根のシコリ

乳腺はリンパ管で結ばれていて、その中をがん細胞が移動します。脚の付け根にはリンパ管の関所とも呼べるリンパ節(せつ)があり、がん細胞は一度そこでせき止められます。そのリンパ節でがん細胞が増殖しシコリを形成したものがリンパ節転移です。脚の付根のリンパ節は体表に近いので、触れてシコリの有無を確認できます。

咳の有無

悪性乳腺腫瘍は肺に転移しやすい癌腫です。肺転移しても必ず咳が出るわけではありませんが、なかなか治まらない咳は危険です。末期症状の可能性があります。

腹部の広域な炎症

がんの周りだけでなく広い範囲に皮膚炎が起こっているとき、炎症性乳がんが疑われます。炎症性乳がんは非常に予後が悪いタイプの乳腺腫瘍で、現在の獣医学では治癒不可能とされるもっとも危険な癌腫です。

動物病院での検査

目的に応じた検査方法があります。

  • おおよその診断を下すための予備検査は、おおまかな治療方針を立てるために行います。
  • 確定診断のための検査は、乳腺腫瘍が良性なのか悪性なのかを確定させる重要な検査です。
  • 転移を調べるための検査は、手術前に転移の有無を調べて治療方針を立てるのに役立てたり、手術後の再発・転移を早めに捉えるために行います。

検査の正確さについて

どのような検査も精度100%ということはありえません。複数の検査、問診、視診、触診を組み合わせて検査精度を高める必要があります。ですので検査精度は病院の設備、獣医師の経験と腕によってかなりの差が出てきます。特に経験がもっとも重要でしょう。

予備検査-細胞診

腫瘍に吸引針を刺して細胞を吸い取り、がん細胞が含まれていないか観察します。ニードルバイオプシーとも呼ばれ、腫瘍切除が不要で手軽な検査です。

検査結果で良性となればコンパクトな切除手術で済んだり、手術が見送られることもあるでしょう。逆に悪性となれば組織診で確定させるか、場合によってはそのまま広域手術の提案となるでしょう。

細胞診の的中率は低め、つまりハズレがよくあります。たまたまがん細胞のない場所から細胞を抜き取る可能性があるためです。そのため細胞診だけでは乳腺腫瘍の確定診断とはなりません。

人間では考えられませんが、犬の場合は悪性の結果が出なくても乳腺を切除してしまうのが一般的です。美容に対する考え方が違うためです。

確定診断のための検査-組織診

腫瘍を切除して観察し、どのような内部構造か調べる検査です。組織診はもっとも正確な乳腺腫瘍の診断法とされ、検査結果を元にして確定診断がくだされます。また内部構造の乱れ具合から悪性度を知ることも可能です。

腫瘍を切除する必要があるため全身麻酔が必要となり、ある程度のダメージとリスクがあります。

検査と手術を別々に行うと全身麻酔が2回必要となるので、確定せずに切除手術してしまい、その切り取った組織を用いてあとから確定診断をするケースもよくあります。

いくら正確だといっても確定診断の結果は100%ではありません。悪性の疑いが濃い、まず間違いないだろうというニュアンスです。

転移を調べるための検査-レントゲン

kamoxray02レントゲン検査は全身麻酔が不要で、体の内部を比較的簡単に、かつ広域に調べることができます。触診できない深い部分にある腫瘍を見つけ出します。

乳腺腫瘍においては主に肺転移の有無を確認することが目的です。

治療前のレントゲン検査は重要です。もし肺転移が見つかった場合は、すべての乳腺を切除しても完治の見込みはありません。そのようなときは手術を見送ったり、規模の小さな手術にとどめたほうが良いと思われますので獣医師とよくご相談下さい。

より詳しく転移を調べる検査-CT画像診断

CT検査では体を輪切りにしたような断層画像が得られ、レントゲンよりも詳しく体の内部を観察できます。検査範囲は広域です。

レントゲンでは見逃してしまうような小さな腫瘍も映し出しますが、それががん細胞の塊なのかどうかまではわかりません。全身麻酔が必要、放射線被曝量が多い、高額である、といったデメリットもあるため、レントゲンで済むケースならば不要かもしれません。

腫瘍の形を詳しく描き出す検査-MRI画像診断

MRIは体の内部の一部分を詳しく検査します。広い範囲から転移を探す場合には不向きです。放射線ではなく磁気を使用するため被曝の心配はありません。

全身麻酔が必要で高額なのはCTと同様です。

より精度の高い手術を求める場合には有用ですが、通常の乳腺切除やリンパ節切除には不要でしょう。稀に起こる脳転移では検討しても良いでしょう。

一般的な治療

手術

乳腺腫瘍を完治させる可能性のある唯一の治療法が手術です。手術によって短時間で一気にがん細胞を減らすことができます。運が良ければほとんどすべてのがん細胞を切除することができます。

しかしたいていは少量のがん細胞を取り残してしまうのが常で、完璧な手術というものはなかなか難しいのが実情です。

手術方法にはいくつかの選択肢があります。

コンパクトな切除手術

人でいうところの部分切除、縮小手術のニュアンスです。完治を狙わず一部の腫瘍だけを切除するときは姑息(こそく)手術というニュアンスになるでしょう。

狙った腫瘍は全部取り切ります。腫瘍とその周りを少し切除します。後述の広域切除よりもかなりコンパクトな手術で比較的犬に負担をかけません。術後の再発率は高くなりますが、良性の可能性が高いときや大きな手術に耐えられない高齢犬などで有用です。

とはいっても全身麻酔は必要です。

がんを取り残して再発を繰り返す羽目になり結局は大きなダメージを被る恐れがあります。

組織診のために検体が欲しいときも、コンパクトに腫瘍だけを切除することがあります。

広域切除術

可能な限り広く切除する手術は再発率を下げると言われ、コンパクトな手術よりも一般的です。

広域切除術ではまだがんの発生していない乳腺も切除してしまいます。どこまで広く切除するかは動物病院の方針によります。隣接している乳腺までにとどめて切除する手術、片側一列の乳腺を全部切除してしまう手術、そして最大規模の切除手術では両列のすべての乳腺と前後の脚付近にある領域リンパ節まで切除します。

子宮および卵巣摘出

乳腺の切除と同時に子宮と卵巣を摘出することもあります。狙いは女性ホルモンの供給を減らすことによる再発抑制です。

抗がん剤治療(化学療法)

乳腺腫瘍はあまり抗がん剤が効きません。抗がん剤だけで完治することは極めて稀だと思います。使うとしたら手術後の再発防止が目的です。

前述のとおり手術では常に少量のがん細胞を取り残しますが、その残ったがんを叩き潰すという大義名分のもとに抗がん剤は投与されます。

しかし実際のところ再発防止目的の抗がん剤にどれほどのメリットがあるのでしょうか。例を挙げますのでぜひ皆様もご一緒にお考え下さい。

抗がん剤のメリット

ここに再発率を10%減らせる抗がん剤があるとします。ただしなんらかの副作用が発現する確率はほぼ100%です。

再発率60%の乳腺腫瘍に使うとき、その10%(つまり6%)再発率を低下させる計算です(再発率は54%になる)。これだけを見ると悪くないと考えてしまうでしょうが、続きをしっかりお読みください。

 

抗癌剤治療を損得で考えるのはいかがかと思いますが、ご理解いただくためにあえて治療を受けることがご愛犬にとって「得」になるのか「損」が大きいのか考えてみたいと思います。

 

手術後何もしなければ60%の確率で再発するという事は、逆に抗がん剤を使わなくても再発しない犬が40%いるという事です。

この40%のワンちゃん達は抗癌剤治療を受けなくても再発しなかったのですから、手術後に抗癌剤治療を受けたとすると副作用で身体はダメージを受けますし、場合によっては副作用が強く出てしまい命を縮めてしまう可能性もあります。

 

ですからこの何もしなくても再発しなかった子たちに抗癌剤治療を行った場合は単純に「損」をしたことになります。

 

抗癌剤治療を受けることで再発率が60%から54%になった場合、54%のワンちゃん達にとっては早めに抗癌剤治療を受け・治療を受けていても再発を防げなかったという事になります。再発してしまえば抗癌剤の種類を変えて抗癌剤治療を続けることになり、抗癌剤の副作用で苦しむ期間が長くなってしまいます。

 

ですから抗癌剤治療を受けても再発を防げなかった54%の子たちにとっても手術後に抗癌剤治療を受けたことは「損」が大きかったと考えられます。

 

大雑把に考えても94%のワンちゃん達にとって抗がん剤治療は「得」より「損」の方が大きかったという事になるのです。

 

抗がん剤は博打と同じで打ってみなくては効果が得られるかわかりません。ですから抗がん剤治療を始める前にご愛犬の年齢や体力、癌の状態などを考慮しこの子に抗癌剤治療は必要か?という事をご家族の皆様で良くお考えいただきたいと思います。

 

また現在抗がん剤治療中の場合には、副作用のため元気食欲が落ちていないか、その副作用を上回るだけの効果が得られているのかをしっかりとご確認いただき、もし治療効果が不十分だった場合には抗がん剤治療を続けることがご愛犬にとってプラスになるのかを皆様で良くお考えいただきたいと思います。

 

抗がん剤治療中はワンちゃんだけではなく人へのリスクもあります。そのリスクについては次のページにまとめましたので宜しければご覧ください。抗癌剤の微量被曝‐ペットの治療で、家族が病気になる。

放射線治療

放射線治療は主に大学病院で受けることができます。多くの動物病院には放射線治療の設備がありませんのでどこでも受けられる一般的な治療ではありません。また放射線だけで治療するケースはほとんどないでしょう。たいていは手術後の再発を少しでも減らそうという目的で放射線治療を行います。

 

人の放射線治療と違い、犬の場合は少ない回数で高用量の放射線を照射します。そのため後遺症の発現率は高くなりやすいと思われます。

乳腺腫瘍に負けないための知識とアイデア

発症率と再発率を低下させる免疫の働き

ここまでで乳腺腫瘍の一般的な治療は手術がメインで、抗がん剤や放射線治療は補助的なものだとおわかりになったと思います。また手術だけでは完治が難しい事もご理解いただけたと思います。

 

発症率と再発率を下げるためにカギとなる知識は、一般的な西洋医学の知識ではありません。 もっともっと大切なのは、がんと免疫に関する知識です。

 

がん細胞の増殖をもっとも効率的に抑えるのは免疫の働きです。

がんを抑える免疫の働き

我々哺乳類の体内には健康であってもがん細胞が存在しています。驚くことにがん細胞は毎日数百~数千個も発生しています。ただし免疫がしっかりしていれば毎日発生する癌細胞はことごとく破壊されるために増殖することはありません。

 

免疫は、がん細胞を見つけ出して攻撃し破壊するという仕事を、私たちが意識することなく体内で行っています。免疫が働いているから私たちは癌予防のために抗がん剤を飲む必要がありません。

 

この免疫システムが正常に働いているならば、そう簡単にはがんになりません。逆に免疫システムに異常があると癌になってしまうリスクが高まります。がん細胞が発生しても癌を見つけることができなかったり、攻撃する力が弱ければ癌の増殖を許してしまい癌は増大し発がんに至ってしまいます。

免疫を高める取り組み

免疫の活性度は些細な事で変動します。

 

例えば精神状態に大きな影響を受けます。イライラ、不安、恐怖など、交感神経を高ぶらせるストレスは免疫を低下させます。

 

犬は飼い主の表情をよく見ています。

 

犬の前で泣いてしまったり悲しい表情を見せてしまうと、ご愛犬はきっと自分が身代わりになってあげたいと考えるでしょう。生きたいという気持ちが低下してしまうかもしれません。

 

逆にリラックスしているときには免疫活性が高まります。ご愛犬をリラックスさせる上手なスキンシップは立派な治療になりえます。何か治療を受けているならば、その治療効果を引き上げることができます。

 

よく効く治療だぞ、ぜったい元気になると声掛けしてあげてください。そんなことはプラセボという方もいるかもしれませんが、逆に病は気からという言葉はずっと以前からありますし、多くの方が実感していることではないでしょうか。

 

人で大笑いして病気を追いだそうとする方々がいらっしゃいますが、非常に理にかなった考え方です。彼らは免疫をコントロールする術をよく知っているのです。ぜひとも参考にしてください。

 

大笑いしなくてもよいですから、少なくともご愛犬には常に明るく接してあげてください。

 

他にも良い食事良いサプリメントをお与えください。腸内環境も大切です。免疫の働きを高める可能性があります。犬にはドッグフードが最高の食事だと信じきっていると、免疫を引き上げるチャンスを逃すかもしれません。このホームページで提案している食材を試してみてください。

 


コルディをお勧めします

弊社のコルディM/コルディGはワンちゃん、ネコちゃんの免疫を整え病状のの改善を目指し開発されたサプリメントです。
乳腺腫瘍の長期生存例、改善例が報告されています。

ご愛犬・ご愛猫が乳腺腫瘍と診断されたら、コルディの使用をご検討ください。
コルディのお問い合わせ、ご注文はこちらから

手術に替わる治療、手術を補う治療

代替療法(だいたいりょうほう)をご存知でしょうか。がん治療の3大療法(手術、放射線、抗がん剤)以外の治療法です。自然療法、東洋医学、先端療法などをひっくるめて代替療法と呼びます。

 

代替療法は、一般的な治療と異なり体へのダメージが少ないものばかりです。低リスクで予防にも役立ち、年々愛犬家からの注目が集まってきています。

 

代表的なものにオゾン療法があります。痛みもストレスもほとんどなく一回の治療時間には通常1分もかかりません。

他にも高濃度ビタミンC点滴療法ホモトキシコロジー、レーザーサーミア(レーザー温熱療法)、焼灼子を使った温熱療法などがあります。

 

漢方治療や先進的な食事療法、弊社のサプリメントも代替療法の仲間です。代替療法の多くは免疫を誘導し、犬の持つ治癒力を高めます。

全国で代替療法を実施しているのは一部の動物病院に限られます。獣医大学で教わらないため、獣医師は卒業後に時間を割いて勉強しなくてはなりません。習得するには治療の限界を突破したい、動物たちへのダメージを減らしたいという気持ちが必要です。

meranomas03犬の口腔メラノーマに対する焼灼療法

最後に

犬の乳腺腫瘍では「とりあえず切除してしまえ」が常識です。獣医師の国家試験に出題されるほどです。しかしその常識だけでは助けられない犬が多くいます。

乳腺腫瘍は非常に致死率の高い病気であり、手術だけで完治する可能性はけして高くありません。これは事実です。

「手術後の再発は神のみぞ知る」という考え方が一般的ですが、私はそう思いません。免疫を高める努力、気持ちのコントロール、食事の見直しなど、やるべきことがたくさんあります。必ず役立つとは言えませんが、ダメージもストレスもない取り組みはやって損することはありません。少々の手間が増えますがきっと許容範囲です。

 

予防についても常識によれば避妊治療の一点張りで、他には有効な手段は無いとされています。たしかに早期避妊手術は乳腺腫瘍を抑制しますが、「避妊しなかったら運を天に任せるしかない」という考え方には賛同しかねます。

 

冒頭にも書きましたが、犬の運命の半分以上は飼い主様が変えられます。ご愛犬との楽しい時間は、ご自身の取り組みで増やすことができるはずです。もし発症してしまっても、大切な一日一日を不安や悲しみに暮れて過ごすのはもったいないことです。もったいないだけでなく犬に気持ちを悟られ、治療上も好ましくありません。

 

実際にどんな取り組みをすべきか、みなさまのライフスタイルやご愛犬の食生活などをお聞きしてアドバイスしております。必要なとき私たちにお問い合わせください。

 

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画像提供:かも動物病院(広島)

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