食事

糖質について。

糖質とは

炭水化物は食物繊維と糖質に分解されますが、糖質にはいくつか種類があります。

・単糖類:ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)など
・二糖類:ショ糖・砂糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)など
・多糖類:オリゴ糖、でんぷん、デキストリンなど
・糖アルコール:キシリトール、マルチトールなど
・その他:スクラロース、アセスルファムKなど(人工甘味料)

 

体内に取り込まれるには、単糖類に分解されなければならないため、二糖類、多糖類は体内の分解酵素によって、最終的にはブドウ糖に分解されます。

ブドウ糖(グルコース)について

ブドウ糖は、がん細胞(腫瘍細胞)の唯一の栄養源であるだけでなく、血糖を上昇させて、インスリンの分泌を刺激し、がんの発生や増殖や転移を促進する作用を持ちます。
インスリンの分泌を刺激するということは、膵臓に対して負担をかけるということにもなり、膵臓が疲弊することで、糖尿病のリスクも高くなります。

 

腫瘍を患っている子だけでなく、腫瘍の予防や糖尿病、その他疾患予防観点からも、ブドウ糖や、最終的にブドウ糖に分解される二糖類・でんぷんなどの摂取は控えたほうが良いと考えられます。

 

果糖(フルクトース)について

果糖は単糖類ですので、分解されることはありません。

果糖はブドウ糖のように直接エネルギーとして使われるわけではありません。
しかし、摂取後すぐに肝臓で代謝されるため、ブドウ糖と比較して血糖値の上昇は緩やかですが、中性脂肪やコレステロールとして蓄積される他、糖新生によってブドウ糖に変換されます。

中性脂肪が増加することによってコレステロールの合成が促進され、肥満リスクが高まることが懸念されます。
肥満による慢性炎症は、腫瘍の原因にもなると考えられます。

さらに、果糖の代謝産物である「グリセロアルデヒド」から作られるAGEs(最終糖化産物)は、他のAGEsと比較してとても毒性が強く、大量の活性酸素を生み出します。
この活性酸素による細胞傷害から、発がんリスクを高めるとも考えられます。

 

オリゴ糖について

オリゴ糖は単糖が数個で出来ている糖を指します。
天然のものや合成のものなど、種類は豊富で、それぞれ性質も様々です。

オリゴ糖は分解されにくい性質を持つため、血糖値を上げることもなく、インシュリンの分泌を促進することもありませんし、腫瘍細胞に取り込まれることもありません。

分解されにくいことから、大腸まで届くことができます。
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになることから、腸内環境正常化につながります。

腸は体の最大の免疫機関ですので、腸の健康を保つことは、免疫の安定化にもつながります。

病気は免疫が破綻することにより起こりますので、免疫を安定化させることが健康維持の第一歩になると言えます。

ワンちゃんは甘みを感じる動物さんですので、コルディをオリゴ糖で練っていただくと、食いつきが良くなるかもしれません

オリゴ糖の種類

オリゴ糖には、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース(甜菜オリゴ、ビートオリゴ)などがあります。

ブドウ糖果糖液糖など、オリゴ糖以外の糖質が含まれていることもありますので、市販されているオリゴ糖を購入する際は必ず原材料を見てください。

【イソマルオリゴ糖】
熱や酸に強いため、料理などに使用されます。
しかし、やや消化性があるため、使用する際は控えめにするのが良いでしょう。

 

【フラクトオリゴ糖】
イソマルオリゴ糖と比較し、消化されにくいのが特徴です。
腸内細菌(ビフィズス菌)の増殖はもちろんですが、ミネラルやカルシウムの吸収も促進するため、骨密度の低下を抑えることも期待できます。
食材ではゴボウに含まれています。

 

【キシロオリゴ糖】
消化されないオリゴ糖で、整腸作用が強いのが特徴です。
タケノコやトウモロコシなどに含まれていますが、トウモロコシの芯から精製されることもあります。

 

【ガラクトオリゴ糖】
母乳に含まれているオリゴ糖です。
消化されにくく、タンパク質の吸収にも役立ちます。

 

【大豆オリゴ糖】
その名の通り、大豆に含まれているオリゴ糖です。
イソマルオリゴ糖と同じくやや消化性があるため、使用する際は控えめにするのがお勧めです。

 

【乳果オリゴ糖】
サトウキビのショ糖と牛乳の乳糖を酵素反応させて作られたオリゴ糖です。
消化されにくく、甘みが強いのが特徴です。
腸内細菌の増殖だけでなく、便通・骨密度の改善にも効果があるといわれています。

 

【ラフィノース】
酸や熱に強いオリゴ糖ですので、料理などに使用されます。
肝機能の改善に有用との研究もあります。
吸湿性がない・消化しにくいのが特徴で、キャベツやアスパラ、ビート(砂糖大根)に含まれます。

糖アルコールについて

キシリトール

キシリトールはペットに中毒を起こすことでも有名な成分です。
ブドウ糖よりも強いインスリンの分泌刺激があるため、少量摂取でもインスリン分泌刺激による低血糖を引き起こし、嘔吐や歩行困難を引き起こすだけでなく、腎不全に陥ることもあります。
机の上に置いてあったキシリトール入りの飴やガムを食べてしまい、中毒症状で病院に来られる子も少なくありません。
キシリトール入りのお菓子の取り扱いには、十分気を付けてください。

 

ソルビトール

別名:Dーソルビット
砂糖と比較しカロリーが75%程度なので、ダイエット食品や低カロリー食品などに広く使用されています。
しかし、国内ではソルビトールの摂りすぎによる急性中毒や、イタリアでは大量摂取による死亡事故も起こっているようです。
ペットフードに含まれていることがあるため、原材料表記をしっかり見ましょう。

※フードに含まれている量での中毒症状は起こさないものの、人工甘味料は食いつきをよくするために添加されているものですので、
入れなくても良い添加物でもあります。
食いつきをよくする方法は他にもありますので、なるべく添加物が少ないものを選びましょう。

マルチトール

別名:還元麦芽糖
麦芽糖から作られる糖アルコールで、甘さは砂糖の半分程度です。
小腸で吸収されにくい難消化性であるため、血糖値の上昇も緩やか、インスリン(インシュリン)の分泌刺激もほとんどありません。
サプリメントなどに含まれていることがあります。
腸内で吸収されにくいため、腸の中の浸透圧を変化させることで、下痢を引き起こすこともあります。

 

その他人工甘味料

人工甘味料は、フードやおやつの食いつきをよくするために添加しているものです。
自然界には存在する糖質ではないため、本来私たちだけでなく、犬猫さんでも必要のない糖質です。
添加物として必須のものではありませんので、できる限り使用されていないフードやおやつを選んであげてください。