健康

ポメラニアンの寿命と気を付けたい病気

もこもこ被毛でウルウルした瞳が特徴のポメラニアンさん。
現在も、人気犬種トップ20に必ず入るほどの不動の人気を獲得しています。
また、数年前は某CMにも出演されていたこともあり、認知度も高まったのではないでしょうか。

ポメさんのルーツは、アイスランドやラップランドなどの中央シベリアで、ソリを引いたり、カモシカ狩りを行っていたスピッツ系大型犬(サモエド?)がドイツで小型化され、そこから様々なスピッツ犬が誕生、そこからポメラニア地方に持ち込まれて10キロ前後にまで小型化が進められた犬種が『ポメラニアン』と言われています。

中世ドイツ語で『スピッツ=尖った鼻先』を指すことから、スピッツの小型版ということで、ポメラニアンも『ツヴェルク・スピッツ(小さなスピッツ)』と呼ばれることもあります。

ポメラニアンの平均寿命は14~16歳で、一般的な小型犬とおおよそ同じですが、20歳を超える子も見られるようになりました。
小型犬の中でも骨が弱い傾向にあり、シニアでの骨折は命にかかわる可能性もゼロではありません。

穏やかに過ごすことで、寿命を伸ばすことも出来るかもしれません。
日常生活での気を付けたいことを覚えておきましょう。

ポメさんの特徴

ポメさんの特徴といえば、何と言ってもぬいぐるみの様なふわふわの毛並みと丸いお顔、大きな目ではないでしょうか。
また、ポメさんは、マズル(鼻)の長さで『タヌキ顔』や『キツネ顔』に分類されることもあります。

タヌキ顔さんの印象は、可愛く愛嬌があり、ポメラニアンを広めたビクトリア女王が好んで交配したとも言われています。
キツネ顔さんの印象は、凛々しく知的で、スピッツの血を受け継いでる事が分かります。

体に対して骨が華奢なのも特徴ですので、骨折には注意が必要です。

性格は、愛玩犬(あいがんけん)として改良されたこともありフレンドリーで甘えん坊ですが、時に過度な依存が原因で、分離不安を起こしてしまうケースも少なくありません。
警戒心も強いため、初対面の人間や他の動物に対して、吠えたり噛んだりということもあります。
小さい頃からしっかりと社会科訓練を行うことが重要です。

ポメさんの病気

ポメさんでかかりやすい病気を幾つかご紹介します。

 ①膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう、パテラ脱臼)

膝の関節が脱臼してしまう病気です。
膝の関節部分には、『お皿』と言われる膝蓋骨(しつがいこつ)が乗っかっているのですが、これが内側や外側に脱臼してしまうことがあります。

小型犬の場合には内側に脱臼することが多いのが特徴です。

生まれながらに外れやすくなっている先天性膝蓋骨脱臼と、成長後に交通事故や運動時の捻りなどが原因で脱臼してしまう外傷性膝蓋骨脱臼とあります。
膝蓋骨の戻り方によってグレード1~4に分類され、重度の場合には手術が必要になります。

②大腿骨頭壊死症(レッグペルテス症)

細菌などの感染が起きていないにも関わらず、大腿骨頭が壊死してしまい、股関節に痛みが生じる病気です。

生後3~13ヶ月という若さで発症し、平均して7ヶ月齢の成長期に発症します
歩き方がおかしい・座っていることが多い・痛がるなどの症状が見られますが、多くが片側性に現れます。

常染色体の劣性遺伝が関与とされているため、この病気を発症した子との繁殖は避けましょう。

③副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質の働きが過剰になることによって起こる病気です。

多飲多尿を始めt、皮膚が薄くなったり、左右対称性の脱毛、色素沈着、肝臓肥大などが見られます。

筋肉が萎縮することで、お腹が垂れ下がったようにみられたりすることもあります。

副腎の腫瘍や、副腎に刺激を与える下垂体の腫瘍によるホルモン異常で起こる場合もありますが、ステロイドの長期使用による医原性で起こることもあります。

④脱毛症X(アロペシアエックス)

アロペシアはは英語で「脱毛症」を意味し、原因もよくわからない脱毛症とのことから「脱毛症X」の名前が付けられました。

主に、1~4歳という若さで発症し、体幹部に痒みのない脱毛部として見られます。
毛艶がなく乾燥した被毛となり、『なんとなく毛のボリュームがなくなってきた…』との主訴で来院されます。

ポメさんが気を付けたいこと

パピヨンさんで気を付けたいことは『体重管理』です。

華奢な骨格ゆえ、肥満による骨格系の疾患を招く恐れがあります。
また、最近は屋内飼育のみと言う子もいらっしゃるため、運動不足からの筋力低下、お食事での摂取カロリーと運動での消費カロリーのバランスが取れていない子も多く見受けられます。

お食事は、体重変動やBCS(ボディ・コンディション・スコア)を確認しながら、適量を与えるようにしましょう。

※BCS(ボディ・コンディション・スコア)の見方。
①横からウエスト部のくびれ具合を確認します。
②真上から腰のクビレ具合を確認します。
③肋骨部を撫でて、骨が触れるかどうかを確認します。うっすらと手のひらで感じられる程度がベストです。
④ウエスト部分を手で触って確認します。
⑤腰の上のあたりを触って、腰の骨がどのくらい浮き出ているかを確認します。

環境省のパンフレットを参考にしてください⇒『飼い主のためのペットフード・ガイドライン

また、ふわふわな被毛ゆえ、毛玉になってしまったり、皮膚炎を起こしてしまう子も少なくありません。
定期的なブラッシングやトリミングを行うことをお勧めします。

しかし、どんなに気をつけていても、ご年齢に伴う免疫力の低下は避けることが出来ません。
免疫力の低下は、様々な疾病を引き起こしやすくなる要因でもあります。

ご愛犬の健やかな生活のために、免疫力をサポートするコルディを取り入れてみてはいかがでしょうか。

免疫を整え健康を維持する

ご愛犬にできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは皆様に共通したお考えだと思います。
そのためにも、できるだけペットたちの免疫の免疫を守っていただきたいと思います。

コルディは多くの犬の健康維持にご愛用頂いています。使用例も多数あります。
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監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

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