自然療法・代替療法

犬もよろこぶ椎間板ヘルニアの鍼治療

椎間板ヘルニアには鍼治療という優れた治療法があります。

もしあなたが鍼治療のすごさを知らなければ、後脚麻痺(下半身麻痺)で歩けなかった犬が鍼治療によって散歩に行けたり、以前のように走れるようになっても、きっと信じることができないでしょう。

でもそれは少しも珍しいことではありません。きっと今までに何千何万という犬たちが鍼治療で回復していると思います。

2ヶ月くらいを目安に通院すれば、だいたい結果が出ると思います。

 

アイ動物病院の鍼治療の動画(YouTube)

体験者の声(外部ページ)

鍼治療患者さんの声-こうご動物病院(東京都多摩市)

飼い主様アンケート-アイ動物病院(さいたま市)

 

以下、コルディM取り扱い動物病院様の中で、鍼治療を行っている動物病院様です。

※詳しい内容については分かり兼ねますので、上記動物病院様にお問い合わせください。

 

犬の椎間板ヘルニアとは

まず簡単に犬の椎間板ヘルニアについて簡単に解説します。

椎間板ヘルニアは背骨のクッション役の「椎間板」が潰れて飛び出し、背骨の中の脊椎神経を圧迫してしまう病気だと一般的に言われています。強い痛みが現れたり、急に足が麻痺して動かなくなることがあり、飼い主さんは驚いてしまいます。

人間の場合は、しびれなどの軽微な症状も口に出して訴えることができますが、犬はそうもいきません。ある程度病状が進んだときに、急に症状が発現したようにみえるのでしょう。

グレード1~5に分類されます。5がもっとも重症で、後ろ足がまったく動かなくなり、しかも痛みをまったく感じない状態です。

動物病院泣かせ?の鍼治療

鍼治療と聞くとなんとなく「じわじわ効いてくる」「その場しのぎの治療」「手術に比べて成績が劣る」といったイメージがあるかと思います。ですが実際にはまったく違います。

腕の良い獣医師ならば手術に劣らない治療成績をたたき出します。犬にかかる負担が少なく、とても安全性の高いので、椎間板ヘルニアの犬におすすめの治療です。

すでに鍼治療を導入している動物病院は、「こんなに良い鍼治療をもっと多くの飼い主様に知ってもらいたい」と考えているでしょう。しかし多くの動物病院にとっては、鍼治療は脅威となりかねません。

なぜなら椎間板ヘルニアの手術は非常に高額で、動物病院にとっては大きな収入となっているからです。効果的かつ治療費の安い治療が普及してしまうと困ってしまう動物病院もあるでしょう。鍼治療は動物病院泣かせの治療なのです。

考えてみると動物病院も方針を変える時期が来ているのかもしれません。高単価の治療に固執するのは時代にそぐわないかもしれません。安くても本当に良い治療を導入して人気を集める。そんなWIN&WIN式の動物病院がこれからの主流になることを願います。

 

ところで鍼治療はなぜ効くの?

なぜ鍼治療が椎間板ヘルニアに効くのでしょうか。鍼治療をやめてもずっと再発しないで元気にしている犬がいるのはなぜなのでしょうか。

メカニズム(作用機序)には非常に興味があります。しかし残念ながら現在の科学では鍼治療が効く理由を解明できなさそうです。

鍼治療で後脚麻痺が改善する理由の一つとして考えられるのは「後脚麻痺が起こる原因は必ずしも椎間板ヘルニア(椎間板の突出による神経の圧迫)ではない」だから手術しなくても治ってしまう。ということです。後脚麻痺というとすぐに椎間板ヘルニアだとなってしまいがちですが、そうではないということです。

ではどんな原因が考えられるでしょうか。次のような説があります。

まず何かの理由で痛みが発生します。すると犬は痛みをかばうための姿勢をとります。その姿勢が筋肉をこわばらせ、血管を圧迫する。血流が悪くなって、そこに発痛物質が蓄積するのでさらに痛みが増す。犬はまた姿勢を悪くする。

このような「痛みの悪循環」が後脚麻痺を引き起こしている原因だとする説です。

この説が正しいとすれば、鍼治療により筋肉のこわばりが開放され、痛みの悪循環が断ち切られるので後脚麻痺が改善する。と考えることができます。

犬に後脚麻痺が起こると、とりあえず椎間板ヘルニアという病名が付けられることは少なくありません。実際にMRIなどの画像検査をしてみると椎間板の変形が見られることはよくあります。

だからといって「椎間板の変形」=「後脚麻痺の原因」にはなりません。現実に椎間板を取り除かなくても回復してしまう犬がたくさんいるのですから。

鍼による鎮痛効果は、感覚神経の刺激から発する脊髄レベルでの痛みの抑制機構の賦活化である。という考え方があります。鍼を打つことで痛みが緩和し、筋肉の緊張を解き、圧迫されていた血管を広げ、血行を回復させます。この良い流れがさらに痛みを軽減することになります。「痛みの悪循環」を断つことになり、これが鎮痛効果を持続させるという考え方です。

現代医療の範疇では説明のつかない点もたくさんある鍼治療です。しかし椎間板ヘルニアと言われた場合はぜひとも検討すべき選択肢だと思います。余程の状況でなければまずは鍼治療を導入している動物病院に相談してみると良いと思います。

まず鍼治療の動物病院に相談しよう!

大事なことなので繰り返します。鍼治療で改善する子は1割2割ではありません。7割は当たり前、腕の良い獣医師ならさらに良い成績を出します。そのうえ安全性が高く犬への負担はとても軽微です。手術と違って後遺症が残ってしまうような心配もまずありません。

経験豊富な獣医師ならば、鍼治療では治りそうもないケースはすぐにわかります。無理な時は無理と、厳しい時は厳しいと最初に言ってくれると思います。なぜそう思うのかといいますと、ひとつは鍼治療はそれほど費用がかからない治療だからです。無理やり1~2回治療を施したとしても動物病院は正直あまり儲かりません。もうひとつの理由は、犬に負担をかけない治療方法を探して鍼治療を導入した獣医師が多いからです。治らないのに犬に負担をかけるのを承知で週一で通院してもらおうとは考えもしないでしょう。

なのでまずは鍼治療の動物病院に相談することをおすすめします。健康なうちから話を聞きに行っておくとなお良いでしょう。

手術を受けてから鍼治療にいらっしゃる方も多いと聞きますが、すでに切除されてしまった組織は元には戻せません。手術失敗例を改善させるのは結構大変だと聞いています。

教科書的な情報

重度の症例では急いで手術をすべきだと言われています。神経が過度に圧迫され続けていると、神経機能が回復しなくなって治癒が見込めなくなると言われています。

後ろ足が完全に麻痺し、強くつまんでもまったく痛みを感じないグレード5の重症例では、手術で元通りに治せるタイムリミットは72時間(3日)とも48時間(2日)とも言われています。それをすぎると脊椎が壊死するので手術で回復しないそうです。

椎間板ヘルニアの一般的な治療

犬を安静にさせておき、ステロイド投与などによる内科治療と、手術を行う侵襲的な外科治療があります。

外科治療の流れは、画像検査を行って原因だと思われる椎間板を特定します。原因部分を手術で取り除きます。術後は回復を助けるためにリハビリを行うこともあります。

外科治療のメリットはその回復率の高さです。何日か犬を預けることにはなりますが、一回で治療が終わることも魅力です。

もちろん外科治療にはいくつかのリスクが有ります。全身麻酔が必要なこと。手術自体かなりの負担がかかること。後遺症に苦しむ可能性あること。ですから実績が多く腕の良い獣医師を見つけて手術をお願いしましょう。

リハビリなどの術後のサポートにも力を入れている動物病院が良いでしょう。鍼治療にも理解のある動物病院で手術を受けるならばさらに安心感が増します。

外科治療は回復率が高いとは書きましたが、手術ですから獣医師の技量によって治療成績には大きな差があるでしょう。どこの病院でも90%の回復率を得られるとは考えないでください。文献資料ではなく、その病院の成績を聞き出すようにしましょう。

先進的な椎間板ヘルニア治療法

ところで外科的治療の内容も進化してきていることをご存知でしょうか。

経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)は、すでに人の椎間板ヘルニアで広まっている優れた治療法です。この治療技術を持つ動物病院はわずかですが、弊社とお付き合いのある先進的な動物病院、広島のかも動物病院がすでに実施しています。

経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)は、簡単にいえばレーザーで椎間板を焼いて治してしまう方法です。切開を伴う今までの外科手術に比べると犬に与えるダメージをかなり減らすことができます。

かも動物病院では、酸素カプセル、オゾン治療、お灸、針治療、サプリメントなどを必要に応じて組み合わせて良い成績をあげています。

 

 

椎間板ヘルニアの予防

腰に負担のかかる肥満は解消し、激しいジャンプなどの腰に負荷のかかる運動は控えめにしたほうが良いです。特に胴長で、歩くときに腰を振って歩くような犬種は気をつけてください。若くても発症しますが、やはり高齢になるほど注意が必要です。

グルコサミン、コンドイチン、ヒアルロン酸などを与えておくのも良いでしょう。これらも科学的にメカニズムは解明されていませんが、どういうわけか良さそうです。

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

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