犬猫の病気

クッシング症候群について

そろそろシニア期に…というご年齢になると、多飲多尿、食欲増加、お腹が膨れる、左右対称性の脱毛、皮膚が薄くなる といった症状が見られてくることがあります。

 

通院時にホルモン検査の話になっていたが、よくわからないという事はありませんか?

もしかしたら、クッシング症候群かもしれません。

 

【クッシング症候群とは

副腎から分泌される一部のホルモンが過剰に増えてしまい、身体に異常をきたす病気です。

症状としては、多飲多尿、食欲亢進、体重増加、皮膚や被毛の変化などが見られます。

原因は副腎腫瘍やステロイドの長期使用などがあります。

 

 

【クッシング症候群の原因】

 1.腫瘍性_下垂体腫瘍

2.腫瘍性_副腎腫瘍

3.医原性クッシング症候群

 

犬の場合、副腎皮質ホルモンのバランスが崩れ、クッシング症候群が発生する可能性があります。

自然発生のクッシング症候群のうちおよそ85%が下垂体の異常と言われていますが、医原性のクッシング症候群を発症することも少なくありません。

 

猫の場合についても、犬と同様、副腎皮質ホルモンのバランスが崩れることによって、クッシング症候群が発生する可能性があります。

猫のクッシング症候群の約80%は脳下垂体の腫瘍化が原因と言われています。

 

犬、猫どちらのクッシング症候群も、診断は血液検査や尿検査によって行われ、治療法としては薬物療法や外科的な処置が考慮されます。

クッシング症候群は、早期発見と適切な治療が重要ですので、獣医師に相談してください。

 

【クッシング症候群の症状・サイン】

いくつかのサインがあります。クッシング症候群はゆっくりと進行する疾患で、注意が必要です。

 

  • 食欲が強くなる
  • 水を飲む頻度が増える
  • トイレに行く頻度が増える
  • 皮膚が薄くなる、皮膚の炎症を繰り返す
  • 毛並みが悪くなる
  • 毛が抜ける
  • 筋力低下
  • 苦しそうにあえぐ
  • 腹部肥大

 

 

【クッシング症候群の治療について】

手術、投薬が行われます。

腫瘍の種類や大きさにもよりますが、適切な治療を行うことができれば発症前となんら変わらない状態で毎日を過ごすことが可能です。クッシング症候群は基本的に治らない病ではありますが、適切な管理さえ行われれば基本的にこの病気が命に関わる事態を起こすことは少ないです。一方で適切な治療を受けることができなければ、代謝や免疫系のコントロールを失い糖尿病などの合併症を引き起こすことも。これを防ぐために、投薬を「適切な状態で」続けることが必要です。多すぎても、少なすぎてもいけません。

 

【クッシング症候群について治療ができない場合】

クッシング症候群は慢性的な状態であり、治療が行われない場合、以下のような影響が現れることがあります。

 

  1. 症状の悪化・・・多尿・多飲、食欲亢進、皮膚の問題などの症状を経験します。これらの症状が進行し、悪化する可能性があります。
  2. 代謝異常・・・クッシング症候群によってホルモンのバランスが崩れるため、代謝に異常が生じることがあります。これにより、犬の体重増加や筋肉の減少などの症状が現れることがあります。
  3. 免疫機能の低下・・・クッシング症候群は免疫機能にも影響を与える可能性があります。免疫力の低下により、感染症への抵抗力が低下し、犬がより病気にかかりやすくなる場合があります。

 

【クッシング症候群の予防について】 

予防方法は確立されていませんが、いくつかの注意点を守ることでリスクを軽減することができます。

 

  1. 定期的な健康チェック・・・定期的な獣医の診察や健康チェックを受けることで、早期に症状を発見し、適切な治療を開始することができます。
  2. 適切な食事と運動・・・健康な食事と適度な運動を取り入れることで免疫力を高め、病気のリスクを軽減することができます。
  3. 環境の管理・・・ストレスの軽減や適切な環境管理を行うことで、犬のホルモンバランスを安定させることができます。
  4. 遺伝子検査・・・特定の品種ではクッシング症候群の発症リスクが高い場合がありますので、遺伝子検査を受けて遺伝的な傾向を把握することができます。

 

【今から飼い主が出来ること】

①コルディ

免疫の安定は、健康維持の秘訣でもあります。

腫瘍発生の要因の1つにも免疫のアンバランスが挙げられますし、ステロイドの長期服用の場合であれば、免疫が過剰に抑制されてしまうことによって腫瘍発生にも繋がります。

コルディについての説明は、こちらの記事をご覧ください。

 

②CBDオイル-エヴァスブレンド

シニア期に入ってくると、体の中のエンドカンナビノイドシステム(ECS)という、ホメオスタシス(恒常性)を維持するためのシステムのバランスが崩れやすくなることによって、様々な疾患が起こると言われています。

このECSを整えてくれる成分がカンナビジオール(CBD)となります。

カンニマルのCBDオイル エヴァスブレンドにはターキーテイルマッシュルームが含まれています。

ターキーテイルマッシュルームに含まれるβグルカンは、腸内細菌のエサになり善玉菌を増やしてくれるため、免疫安定にも役立ちます。

CBDオイルについての詳しい説明は、こちらの記事をご覧ください。

 

③食べ物や生活環境の見直し

疾患の発生には様々なことが影響します。

体は、食べるものや生活環境によって作られていきますので、日常的な要素が占める割合は大きいと考えています。

犬猫さんは、私たちよりも多くのタンパク質を必要とします。しかし、昨今のペットフードは低タンパク質高糖質のものが多く、糖質過多による体調不良も増えてきている現状があります。

そのため、フード選びも健康維持の大きなポイントとなります。

手作り食という選択肢もありますので、今一度、現在の我が子の食事事情を見直してみてください。

食事についての詳細は、こちらをご参照ください。

 

また、芳香剤、柔軟剤、喫煙などの香りによる影響、家電製品などの電磁波の影響など、外からの影響も健康を害する要因になります。

どんなに内側からのケアを行っても、外側からの影響が強ければ元も子もありません。

 

食べ物や生活環境の見直しは、この記事を読んですぐにでも実行できることだと思います。

 

我が子の健康寿命を延ばしていくためにも、是非普段の生活から見直しを行っていただきつつ、プラスαのケアとして、コルディやCBDオイルなどもご検討いただければ幸いです。