その他
セミナー参加のご報告②
5月27日に第2回目のセミナーに参加してきました。
復路の飛行機が欠航となるトラブルも有りましたが、無事帰埼することができ、ほっと一安心です。
第2回目
今回は『陰陽五行論(季節編)』です。
陰陽五行論の『陰陽(いんよう)』とは、『宇宙の万物は全て陰と陽の二つのエネルギー(=気)で構成されている』という思想のことで、東洋医学や伝統医学の基礎となる考え方です。
陰と陽は相対的であり、このバランスによって、様々な性質・体質が生まれます。
漢字のニュアンスからもわかるかと思いますが、
・陰⇒冷たい、暗い、静、内向的、観察力、感受性
・陽⇒暖かい、明るい、動、外交的、行動力、表現力
というイメージで、性別でも、男性は陽、女性は陰に分類されます。
ペットでも、犬は陽、猫は陰に分類されるそうです。
『五行』というのは、自然界に存在し、万物がもつ『木火土金水(もっかどごんすい)』という5つの元素を軸に考える思想のことで、これら5元素がお互いに影響しあって宇宙が成り立っていると考えます。
そして、この5元素は体の機能や心の状態、季節とも強く結びついています。
これら2つの思想を合わせたものが『陰陽五行論』で、体質と合わせながら、季節ごとに傷みやすい部分をケアしていくことで、病気を起こしにくくすることができます。
下記に陰陽五行と、それに関連する季節などをまとめました。
(五臓に記載してある臓器は、一般的に言われる臓器と若干ニュアンスが違います)
五行 | 陰陽 | 季節 | 五臓 | 五腑 | 感情 |
木 | 陽 | 春 | 肝 | 胆 | 怒 |
火 | 陽 | 夏 | 心 | 心包 | 喜 |
土 | 陰 | 土用
(季節の変わり目) |
脾
(消化器) |
胃 | 思 |
金 | 陰 | 秋 | 肺 | 大腸 | 悲 |
水 | 陰 | 冬 | 腎 | 膀胱 | 恐 |
例えば、春。
春は陰陽説では『陽』、五行説の『木』と関連しています。
春は、冬の寒さや暗いイメージから、明るく陽気な季節に変化する季節。
万物のエネルギー(=気)がどんどん上に上がる季節なので、植物たちが芽吹き、どんどん上に成長していきます。
生き物たちも同様にエネルギー(=気)が体の上部に上昇していきますので、やる気に満ちた方が増えてきたりします。
その反面、エネルギーが上がりすぎてしまうと、頭部に熱がこもるので頭痛やめまいがでやすくなったりします。
犬猫さんだと、外耳炎など耳の症状が悪化する子が増えやすい時期です。
同時に、春は『肝=血液を貯蔵する部位』(一般的な西洋医学で言う肝臓とは少しニュアンスが変わります)と関連しており、『肝』は『目』と繋がっています。
この『肝』に負担がかかることで、目のかゆみや、疲れ目・かすみ目という症状も起こりやすくなります。
犬猫さんの場合には、目やにや涙ヤケが悪化しやすい季節ですね。
その他、春と関連するのは『怒』の感情。
イライラしやすい傾向にありますが、それと同時に『肝』も傷めてしまいます。
犬猫さんであれば、お散歩時に他の子に対して吠えてしまう子や、無駄吠えなどが多い子が当てはまるかと思います。
パソコンなどのお仕事に携わっている方や日頃お酒をよく飲む方、ストレスを溜めやすい方、イライラしやすい方は、春の時期に『肝』を労る食材などを積極的に取り入れていくことで、症状が軽減、次に迎える『梅雨』を快適に乗り切ることができます。
逆に、この時期にしっかりとケアをしておかないと、梅雨や夏などに様々な体の不調を来してしまうことがあります。
このように、季節ごとのケアを取り入れることはとても重要で、巷で『良い』と言われる食材も、使い方や使う季節を間違えてしまうと、期待していたものとは真逆の作用を引き起こしてしまうことがあります。
また、体質によっても取り入れていきたい食材が変わってきますので、日頃からご自身がどのような体質なのか(季節ごとに起こりやすい症状や、日頃抱えている不調など)を知っておくと良いですね。
今後、季節ごとに気をつけたい部位やお勧めの食材なども掲載していきたいと思います。