食事
肥満と病気とダイエット
肥満のワンちゃん・ネコちゃんが増えています。太っていると可愛く見えるかもしれませんが、健康面から考えればマイナスが多すぎます。
肥満が良くない理由
肥満は生活習慣病の引き金になります。糖尿病の明らかなリスク要因です。がんの発生率も上昇させます。体重が関節や骨に負担をかけるようになるので、関節炎や椎間板ヘルニアに罹りやすくなります。
危険から身をかわすのが遅くなるので、事故や怪我も増えるでしょう。
血液を全身に届けるために、心臓はより大きな力を発揮しなくてはなりません。心臓自体が大きくなって補おうとしますが、逆に血液を送り出す効率は低下してしまいます。心肥大という状態です。
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ダイエットを成功させるコツ
肥満の子のほとんどが過食です。それは犬の問題ではなく、必要以上に餌を与えている飼い主様に問題があります。
ワンちゃん・ネコちゃんにしてみれば、目の前に出された餌は当然食べます。しかも飼い主様が喜んでくれればなおさら食べます。おやつやご褒美のお菓子を嫌がる子はまずいません。
しかし、このような生活を続けていれば、生活習慣病になりかねません。
飼い主様は、目の前で喜んでいる姿ばかりを見るのではなく、数年後も一緒に元気に過ごしている姿を思い浮かべてください。
必要以上に餌を与えないようにします。もしすでに肥満気味なのであれば、我が子がねだってきても餌の量は減らします。
少なくともワンちゃん・ネコちゃんにおやつは不要ですし、ご褒美は愛情のこもったスキンシップで充分なはずです。
また、ドライフードには糖質が多く含まれています。
この糖質こそ、肥満のもとであり、生活習慣病を招く元凶です。
糖質が低い(低糖質)のドライフードが、高タンパク質のドライフードということになりますが、
市販のダイエットフードは、何故か高糖質低タンパク質のものが多く出回っています。
脂肪と筋肉の重さを比較した場合、筋肉のほうが重たいため、タンパク質を減らすことで減量できると言うことなのかもしれませんが、このお食事をした場合、恐らく体重は減るけれど、体脂肪率の高いワンちゃん・ネコちゃんになり、代謝が落ちてしまうためお身体には負担がかかってしまいます。
低糖質高タンパク質のお食事の場合、初期の段階は筋肉がしっかりと付くため体重増加が見られることがありますが、体の脂肪燃焼効果を高めることが出来るため、引き締まった体を作ることが出来、適正な体重まで減らすことが出来るでしょう。
犬のダイエットは、本当は簡単なのです。
食事を減らすときに栄養バランスが悪くならないようにだけ気をつけてください。
運動量を増やしてダイエット?
ワンちゃん・ネコちゃんの体は走るのに適しています。散歩程度の運動では思ったように体重を減らすことができません。もちろん高負荷・長時間の運動はそれなりに体重を減らすでしょうが、無理な運動は怪我のもとです。
特に太った子は脚や腰を痛める原因になります。 怪我をして逆に運動量が減ってしまえば、元も子もありません。
ゆえに運動を中心にしたダイエットプランはあまりお奨めできません。運動は疲れない程度の散歩で良いと思います。体が鈍らないように、筋肉量を維持するために、ストレスを発散させるために、などを目的として散歩をさせましょう。
病気になる前に始めましょう
肥満が原因で病気になれば、きっと誰もがダイエットを開始するでしょう。改善する病気もありますが、例えば一度肥大した心臓は元の大きさには戻りません。
どのようなタイミングであってもダイエットをするメリットはありますが、できればトラブルが起こる前に始めたいところです。病気予防に熱心な動物病院をかかりつけにしておけば、きっと良いアドバイスがもらえるでしょう。
免疫を整え健康を維持する
ご愛犬やご愛猫にできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは皆様に共通したお考えだと思います。
そのためにも、できるだけペットたちの免疫の免疫を守っていただきたいと思います。
コルディは多くの犬や猫の健康維持にご愛用頂いています。使用例も多数あります。
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代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。