食事
食事を変えたら下痢をした!
飼い主様にはお食事の大切さをお伝えし、現在のお食事の内容を見直していただくようお話しています。
スムーズにお食事を変更できる子もいれば、食べてくれない子もいらっしゃいます。
その中で、飼い主様が一番心配されるのが、「食事を変えたら下痢をしてしまった」と言うこと。
良かれと思って変えたお食事なのに…と意気消沈してしまう飼い主様も少なくないと思います。
今回はその原因と解決策をお話しようと思います。
まず、下痢になってしまった原因。
今回は、「お食事を変えた」こと以外はいつもと同じ生活を送っていただいている事を大前提でお話します。
今までドライフードを食べてきたワンちゃん・ネコちゃんにとって、手作り食は初めてお口にするものです。
消化器もドライフードの消化・吸収のために働いています。
ウェットフードを食べてきた子も同様です。
そこに、突然今まで食べたことのないものが入ってくると…消化器はビックリし、過敏に動いてしまうことがあります。
(私たちも、突然目の前に知らない人がバッと現れたらビックリしますよね。それと似たような感じです。)
これが下痢の原因です。
中には、使用した食材に対してアレルギーを持っていたため下痢や嘔吐が起きてしまう場合もありますが、基本的に初めて食べるものに対してはアレルギーが起こりにくいとされていますので、多くの場合は、消化器の活動亢進ということになるでしょう。
(食物アレルギーがある子は、それ以外の食材を使用してください)
できるだけ早い段階で手作り食に切り替えていきたいところですが、上記のように下痢をしてしまう可能性もありますので、今まで食べていたフードにお肉やお魚、お野菜をトッピングするところから始めていきましょう。
また、ドライフードから別のドライフードに変更しても、手作り食と同様に下痢をしてしまうことがあります。
この場合も、今まで食べていたフードに新しいフードを混ぜあわせ(最初は7:3くらい)、徐々に新しいフードの割合を増やして上げると、比較的スムーズにフードの変更をすることが出来ます。
お食事の内容を一気にガラッと変えてしまっても問題ない子もいらっしゃいます。
お食事を変えることでお腹を壊してしまうか否かは、試してみないと分からないというのが正直なところです。
ただ、この場合の下痢は数日経てば治まりますし、下痢をしてしまったあとにグッタリしてしまうということは殆どありません。
ご心配な場合は、少しずつ手作り食に移行していただけたらと思います。
お食事の内容についてご不明な点がありましたら、お問い合わせよりご連絡ください。
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。