動物病院笑い話555

動物病院笑い話 555 (001-005)

001
犬が異物を
飲んだ。オキシドールを飲ませると嘔吐するので、犬にオキシドールを飲ませたが嘔吐はなかった。
若い獣医が薬品の効果を疑い、自分で3滴ほど口に入れた。
若い獣医は「なんだ、何ともないじゃないか」と声を出した。
その次の瞬間に、若い獣医は噴出すように嘔吐をした。
その姿をみていた他の若い獣医は、その光景をみて一緒に嘔吐を始めた。
口に入れなくとも嘔吐させるとは凄いものである。

002
20キロもある犬
が、近くにあった雑巾を食べてしまった。
主治医は犬が大きいのと不潔な手術になるのを恐れて、30分の道を車で獣医の多い他の動物病院へ運んだ。
主治医は慌てて車を飛ばしたとみえて、犬が車酔いをした。
手術病院へ着いたとき、犬は気持ち悪そうに雑巾を吐きだした。

003
暴れ犬
がワクチン接種にやってきた。犬使いの院長が犬を押さえ込んだ。
慌てて若い獣医がワクチンを接種した。
院長が大声を上げた。「ギャー、イテー、俺の手だ」

004
どこかの飼い猫
が車にはねられた。通りかかった人が動物病院へ運び込んだ。
すごい出血で頭が半分つぶされているが、息はある。
二日目、猫は落ち着きはじめた。
その日、保護した人が様子を見に、病院へ来る途中、昨日の猫の血ダマリに花が添えてあるのを発見した。
後日わかったのだが、花を添えたのは飼い主だった。

005
犬がお尻を
道路にこすると言って、飼い主とともにやってきた。
肛門嚢の炎症だろうと思ったが、絞る前に確認の触診をした。
運悪く立っていたのが真後ろで、触ったとたんに、犬が驚きブオーッと内容物を噴出した。
臭い汁が獣医の目の中と口の中を直撃した。
獣医は顔で笑うが絶対に心の中では泣いている時だ。

*上記の内容は『動物病院笑い話555』(ポッポ先生著:新宿書房発行)から、著者の了解のもと転載させて頂いています。