食事
犬猫の食事の大切さ~ペットフードの選び方~
弊社オススメのフードメーカー
「手作り食を食べさせてあげたいけど、なかなか難しい。良いフードはないですか?」
というお問い合わせ頂くことがしばしばあります。
フード選びに迷ったら当社でお勧めしているフードを試してみてはいかがでしょうか。
いずれもタンパク質が多く、炭水化物の少ないフードです。
フードについて
私が幼い頃のペットフードはほんの数種類程度だったように思いますが、近年は様々なペットフードがホームセンターなどに陳列されています。
幼い頃から知っているものもあれば、パッケージがオシャレで如何にも女性が好みそうなもの、高級志向のものetc…
何を基準に選んだら良いのかわからない。というご相談も頂きます。
週刊新潮2018年8月9日号では「食べてはいけないペットフード」の記事が出ていました。
過去にもいろいろとフードの記事は掲載されていましたが、今回はかなり切り込んでおり、わかりやすい記事となっていました。
食事は毎日のことです。この食事で体は作られていきます。
ご愛犬・ご愛猫にとって、より良い日常生活を送ってもらうためにも、ペットフードの選ぶ基準を覚えていただけたら幸いです。
こちらの記事も合わせてご一読ください。
安全なペットフード
原材料や成分表示(保証成分値)など、細かいところまで見たことはありますか?
あの小さな文字の中には、フードに関しての情報が沢山詰まっています。
しっかりとパッケージを見ることが、良いフードを選ぶ第一歩となります。
有害な添加物・毒性物質・重金属は入っていませんか?
ペットフードの添加物の基準は、人間の食品と比較した場合、とても低い基準に設定されています。
例えば、『BHA』。
この成分、元々はガソリンの酸化防止剤です。
過去は、食用油脂、バター、マーガリンなど、多くの食材に使用されていましたが、発がん性が確認されてからは、一般食品に使用することは禁止されています。
しかし、ペットフードでは『酸化防止剤』として多くのフードで使用されています。
同じく酸化防止剤でよく使われている『エトキシキン』。
これは、ベトナム戦争で使われていた化学兵器の枯葉剤の成分で、殺虫剤・農薬・除草剤などに使われています。
日本では、人間用の食品添加物としての使用は不可ですし、農薬としての使用も禁止されています。
環境省のペットフード安全法には、食品添加物の使用量規制が記載されています。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/standard.html
聞きなれない成分が沢山羅列されていますが、一つ一つ検索してみてください。
人間には使われていないような添加物も沢山あります。
人間の食べ物に添加することは禁止されているのに、私たちよりも体の小さいペットの食品への使用は許可されているというのは、おかしいと思いませんか?
しかも、この成分が入ったフードを毎日食べていると考えたら…恐ろしいですよね。
良質な原材料を使っていますか?
原材料は、使用された食材の重量の重い材料から順番に記載されています。
(この順番も、実はトリックが隠されています。)
ご愛犬・ご愛猫が食べているペットフードが何から作られているか、原材料をしっかり見たことはありますか?
犬は肉食動物寄りの雑食動物、猫は真性肉食動物です。
体と腸の長さを比較した場合、犬も猫も穀類の消化はあまり得意ではない消化器の作りとなっています。
にも関わらず、一部の粗悪なペットフードでは、『小麦粉』や『とうもろこし』などが一番初めに記載されています。
先日訪れたフード売り場で、原材料のトップ3が
穀類(トウモロコシ・小麦粉等)・糖類(ぶどう糖果糖液糖、ショ糖)・肉類(チキンミール・ビーフミール・ササミパウダー等)
と記載されたフードを見ました。
不要な穀類、添加された糖類(特にぶどう糖果糖液糖は遺伝子組み換えをした大豆などを使用している場合が多いです)、肉の名前ではなくミールやパウダー。
個々の体質がありますから、このようなフードを毎日食べていてもなんてことないと言う子もいるかもしれません。
でも、通常であれば、このフードを毎日食べていて健康が保てる方が不思議です。
ご自宅のパッケージを、今一度ご確認してみてください。
栄養バランスは保たれていますか?
ワンちゃん・ネコちゃんにとって必要な栄養素は、
1.タンパク質(アミノ酸)
2.脂質
3.炭水化物(糖質+食物繊維)
4.ビタミン
5.ミネラル
です。
前述した通り、ワンちゃん・ネコちゃんは肉食動物ですので、タンパク質をしっかり摂取しなければなりません。
また、腫瘍を患っている子の場合には、炭水化物に含まれる糖質が腫瘍の栄養となることから、炭水化物をできるだけ排除したものを与えていただくことで、腫瘍の増大を抑えていくことが期待できます。
前述の通り、原材料は重量の重い材料から明記されていきます。
しかし、この明記にはトリックがあります。
例えばトウモロコシ。
トウモロコシは、成分を分けることでコーングルテン・とうもろこし粉となります。
これらは別々の重量として記載することができますので、実際の原材料表記では後ろの方に記載がされていたとしても、元の素材は同じです。
つまり、コーングルテンととうもろこし粉の重量を合算すると、一番重量が重たくなるということもあります。
したがって、原材料をチェックするのはもちろん大事ですが、原材料表示だけで栄養素のバランスをみるのは危険。
合わせて成分表示(保証成分値)もチェックすることが重要です。
成分表示(保証成分値)の計算の仕方
では、成分表示の数字をそのままみれば、栄養素がどの程度含まれているかわかるのか?
答えはNoです。
ドライフードと缶詰などのウェットフードでは、水分の含有量が違うため、成分表示の数値では判断が出来ません。
成分値の計算の仕方は以下になります。
(調べたい成分の成分値)÷(100-水分の成分値)×100
<例>
ドライフード:タンパク質32% 脂質12% 水分10%の正規タンパク質の成分値
32÷(100-10)×100=約35.6%
ウェットフード:タンパク質8% 脂質4% 水分80%の、正規タンパク質の成分値
8÷(100-80)×100=40%
成分表示の数値だけですと、ドライフードのほうがタンパク質が多いように見えますが、水分含有量を加味すると、ウェットフードのほうがタンパク質の割合が多いことが分かります。
また、ドライフードは固形にするために炭水化物を使用しなければならないため、フードに含有される炭水化物量はウェットよりも多くなってしまいます。
歯石付着の問題などでドライフードが良いとされがちですが、個人的見解から言えば、ウェットフードのほうが水分摂取量を増やすことも出来ますし、炭水化物量を減らすことも出来ます。
(ただし、ウェットフードも添加物が豊富に含まれている場合がありますので、原材料をしっかりとチェックしてください)
特に、ネコちゃんの場合には積極的に水分を摂るということが難しく、水分摂取不足による下部尿路疾患(膀胱炎や結石など)、腎不全などが起こりやすい傾向にあるため、これらを改善するといった点でも、ウェットフードは有効かと思います。
ただし、前述した通り、ウェットフードはドライフードと比較した場合、歯石が付着しやすくなりますので、お食事後はスポイトなどでお口にお水を入れていただくか、濡れたガーゼなどを指に巻きつけてお口の中を拭き取るなどをして、残ったフードを取り除いてあげてください。
様々な種類のフードがありますが、選ぶポイントをしっかり抑えることで、大切なご愛犬・ご愛猫のお身体への負担が軽いお食事を与えることが出来ます。
今後のフードを選ぶポイントの一つとして覚えていただけたら幸いです。
弊社オススメのフードメーカー様のご紹介はこちらをご覧ください。
免疫を整え健康を維持する
ご愛犬やご愛猫にできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは皆様に共通したお考えだと思います。
そのためにも、できるだけペットたちの免疫の免疫を守っていただきたいと思います。
コルディは多くの犬や猫の健康維持にご愛用頂いています。使用例も多数あります。
詳しくはお問い合わせください。
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。