
健康
チワワの寿命と気を付けたい病気

世界最小の犬種であるチワワ。
チワワのルーツは諸説ありますが、現在最も可能性が高いと考えられるのは、北アメリカの王族時代から飼われており、儀式の際に生贄とされていた『テチチ』と呼ばれる小さな犬が祖先と言われる「メキシコ原産説」だそうです。
この『テチチ』を小型に改良されたのが、チワワと言われています。
テチチは、被毛の色によって用途が異なり、赤褐色のテチチは宗教的儀式の生贄や食用に、ブルーのテチチは神の使いとされ大切にされていたと伝えられています。
寿命は平均13~16歳ですが、近年は20歳を迎える子も少なくなく、25歳まで生きた子もいるのだとか。
このページの目次
チワワの寿命はどのくらい?長生きする子の特徴
チワワは小型犬の中でも比較的長生きしやすい犬種ですが、寿命には個体差があります。ただし、寿命には個体差があり、体質や遺伝、食事内容、体重管理、運動量、歯や心臓の健康状態、生活環境によって大きく変わります。
20歳近くまで元気に過ごすチワワさんもいますが、長生きのためには「病気になってから対処する」のではなく、若い頃から体への負担を減らし、早めに不調に気づくことが大切です。特にチワワさんは、膝や歯、心臓、目のトラブルが生活の質に関わりやすいため、日々の観察と定期的な健康チェックが寿命を延ばすポイントになります。
しかし、小さな体と大きな瞳から、頭頂部や膝など関節の問題、目の疾患などを起こしやすい犬種でもあります。
特に、チワワブーム時の乱繁殖により、様々な先天的疾患を抱えている子も少なくありません。
小さな体のチワワさんが穏やかに過ごせるよう、日常で気をつける点についてまとめていきます。
チワワさんの特徴
チワワさんの外見的特徴は、『アップルヘッド(アップルドーム・ドームヘッド)』と呼ばれる丸い頭と、大きな目、そして何よりも華奢な骨格ではないかと思います。
性格では、縄張り意識が強く、動作が機敏、忠実心が強く、人間や自分より大きな犬に立ち向かうなど、勇敢な一面も持ちます。
しかし、中には臆病な面もあり、物音などに怯えたりする子もいらっしゃいます。
年齢別|チワワの寿命を延ばすために今やること
チワワは体が小さい分、体重増加や歯のトラブル、膝への負担が生活の質に直結しやすい犬種です。年齢に合わせてケアの優先順位を変えることで、将来の病気や介護リスクを減らしやすくなります。
1〜3歳:生活習慣の土台を作る時期
若くて元気な時期ですが、この頃の習慣が将来の寿命に影響します。歯みがき、適正体重の維持、滑りにくい床づくり、無理のない散歩習慣を定着させましょう。特にチワワは膝に負担がかかりやすいため、ソファやベッドから飛び降りる癖は早めに対策することが大切です。
4〜6歳:見えない不調をチェックし始める時期
見た目は若くても、歯石の蓄積や体重増加、心臓の小さな変化が出始めることがあります。年1回の健康診断に加えて、口臭、咳、疲れやすさ、歩き方の変化を観察しましょう。この時期から血液検査や尿検査を受けておくと、将来の比較にも役立ちます。
7〜9歳:シニア予備期としてケアを見直す時期
チワワは7歳前後からシニア期を意識したケアに切り替えるのがおすすめです。食事量をそのままにしていると太りやすくなるため、体型を見ながらカロリーを調整しましょう。段差対策、室温管理、歯科ケア、心臓チェックを重点的に行うと安心です。
10歳以上:病気の早期発見と快適さを優先する時期
10歳を超えると、心臓病、腎臓病、白内障、認知機能の低下などが見られることがあります。散歩の距離を無理に伸ばすよりも、短時間でも外のにおいを嗅ぐ、日光を浴びる、安心して眠れる場所を整えるなど、負担を減らしながら刺激を保つことが大切です。
チワワの寿命を延ばすためには、「まだ若いから大丈夫」「年だから仕方ない」と考えすぎないことが大切です。年齢ごとに必要なケアを少しずつ見直すことで、病気の予防や早期発見につながり、愛犬が快適に過ごせる時間を増やすことができます。

チワワさんの病気
様々な病気がある中で、チワワさんで気を付けたい病気について幾つかご紹介します。
①泉門開存(泉門開口、ペコ、モレラ)
人でも赤ちゃんで見られますが、頭のちょうど真ん中には、指で触ると柔らかくヘコむ泉門と呼ばれている部分があります。
通常、泉門は成犬になるまでに閉じると言われてますが、成犬になっても閉じずに開いたままになっている状態の病気です。
泉門は、生後1年を経っても塞がらない場合、水頭症の発症リスクがあります。
チワワの泉門開存は遺伝的に起こりやすいと言われているため、繁殖の際には注意が必要です。
②水頭症(すいとうしょう)
泉門開存から起こることが多い病気です。
泉門開存部分に、脳脊髄液(頭蓋骨内部にある脳室と呼ばれる空間にある液)が多量にたまって脳を圧迫する症状のことです。
反応が鈍かったり、ふらつきや癲癇(てんかん)、痴呆、麻痺、運動失調、攻撃性増加、食欲異常、視力低下などが見られます。
泉門が開いているからといって、必ず水頭症に発展するわけではありません。
③膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう、パテラ脱臼)
膝の関節が脱臼してしまう病気です。
膝の関節部分には、『お皿』と言われる膝蓋骨(しつがいこつ)が乗っかっているのですが、これが内側や外側に脱臼してしまうことがあります。
チワワさんをはじめ、小型犬の場合には内側に脱臼することが多いのが特徴です。
生まれながらに外れやすくなっている先天性膝蓋骨脱臼と、成長後に交通事故や運動時の捻りなどが原因で脱臼してしまう外傷性膝蓋骨脱臼とあります。
膝蓋骨の戻り方によってグレード1~4に分類され、重度の場合には手術が必要になります。
スキップのような歩き方、3本脚で歩く、つま先立ち、膝が腫れる、脚の痛みを訴えるといった症状をすばやく見抜き、早期発見・早期治療を施しましょう。
④低血糖症
低血糖症は消化系の疾患で、長時間に渡り食事をしなかったり、食が細く普段の食事量が少ないことが原因で血中の糖分濃度が低下することにより、体がぐったりしたり、痙攣を起こしたりする病気で、最悪の場合命を落としてしまうこともあります。
小型犬で起こりやすいですが、特に生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんチワワさんで起こりやすいと言われています。
食の細さや栄養不足、運動過多などが原因となります。
⑤口蓋裂(こうがいれつ)
口蓋裂とは、上あごと鼻を隔てる口蓋が裂けてしまっている状態のことを指します。
口蓋裂がある子の場合、お口を開けて上あごを見た時に亀裂が確認できます。
先天的な場合と後天的な場合がありますが、ほとんどの場合、先天的です。
口と鼻を隔てる部分が裂けているため、食べ物や飲み物が口から鼻に直接入ることで呼吸困難をおこしたり、栄養が上手に吸収できない事から成長不良を起こすことがあります。
誤嚥性肺炎により命を落としてしまうこともあるので、お食事の際には注意が必要です。
「年のせい」で見逃したくないチワワさんの不調サイン
シニア期のチワワさんに変化が出ると、「もう高齢だから」と考えてしまいがちです。しかし、老化に見える症状の中には、心臓病や歯周病、関節の痛み、腎臓病などが隠れていることがあります。早めに気づけば、治療や生活環境の見直しで負担を軽くできる場合もあります。
動物病院に相談したいサイン
- 寝起きや興奮時に咳をする
- 散歩中に歩きたがらない、途中で座り込む
- 食欲はあるのに食べにくそうにする
- 水を飲む量やおしっこの量が増えた
- 急に怒りっぽくなった、触られるのを嫌がる
- 夜鳴きや徘徊が増えた
- 体重が急に増えた、または減った
特にチワワさんは、心臓や歯、膝のトラブルが生活の質に影響しやすい犬種です。小さな変化でも、動画に撮っておくと診察時に伝えやすくなります。「少し変だな」と感じた時点で相談することが、寿命と健康寿命を守ることにつながります。
チワワさんが気をつけたいこと
超小型犬のチワワさんは、栄養不良になることもありますが、最近は栄養過多による肥満の子も多いように思います。
前述した通り、チワワさんは低血糖になりやすいため、しっかりとお食事を食べてもらうのは重要ですが、食べ過ぎてしまうことで膝蓋骨脱臼など関節の問題を引き起こしてしまいます。
体重変動やBCS(ボディ・コンディション・スコア)を確認しながら、適量を与えるようにしましょう。
※BCS(ボディ・コンディション・スコア)の見方。
①横からウエスト部のくびれ具合を確認します。
②真上から腰のクビレ具合を確認します。
③肋骨部を撫でて、骨が触れるかどうかを確認します。うっすらと手のひらで感じられる程度がベストです。
④ウエスト部分を手で触って確認します。
⑤腰の上のあたりを触って、腰の骨がどのくらい浮き出ているかを確認します。
環境省のパンフレットを参考にしてください⇒『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』

室内環境を整えて、ケガやストレスを減らす
チワワさんは体が小さく骨格も華奢なため、家の中の何気ない環境がケガやストレスの原因になることがあります。長生きを目指すなら、食事や病気の予防だけでなく、毎日過ごす部屋を安全に整えることも大切です。
滑りやすいフローリングは、膝や腰への負担になります。よく走る場所やベッド・ソファの周辺には滑りにくいマットを敷き、ジャンプしなくても移動できるようにステップやスロープを設置しましょう。
また、チワワさんは寒さに弱い子が多いため、冬場は寝床が冷えすぎないよう注意が必要です。反対に夏は熱中症のリスクもあるため、室温や湿度をこまめに確認しましょう。香りの強い芳香剤や大きな生活音がストレスになる子もいるため、落ち着いて眠れる静かな場所を用意してあげることも大切です。

子犬さんの時は、泉門が開いていますので、押してしまわないよう注意が必要です。
成犬になっても泉門が開いている場合も、もちろん押さないように気をつけてください。
また、チワワさんの特徴である大きな目も傷付きやすい部分です。
目を傷つけないよう、草むらなどでお散歩をするのは控え、お部屋の中もチワワさんの目の高さに傷つけてしまうようなものがないかも確認してあげてください。
しかし、どんなに気をつけていても、ご年齢に伴う免疫力の低下は避けることが出来ません。
免疫力の低下は、様々な疾病を引き起こしやすくなる要因でもあります。
チワワさんは何歳から健康診断を増やすべき?
チワワさんの寿命を延ばすためには、病気が進行してから治療するよりも、早い段階で変化に気づくことが大切です。若い頃は年1回の健康診断でも問題ないことが多いですが、シニア期に入ったら検査の頻度を見直しましょう。
7歳を過ぎたら半年に1回の相談も検討
チワワさんは7歳前後からシニア期を意識し始めたい犬種です。見た目が元気でも、心臓、腎臓、歯、関節などに少しずつ変化が出ることがあります。7歳を過ぎたら、年1回だけでなく半年に1回の健康チェックを検討すると安心です。
相談したい検査の例
- 体重・体型チェック
- 歯や歯ぐきの状態確認
- 心音の確認
- 血液検査
- 尿検査
- 必要に応じたレントゲンや超音波検査
どの検査が必要かは、年齢や症状、過去の病歴によって異なります。咳、食欲低下、体重変化、水を飲む量の増加、歩き方の変化などがある場合は、次の健康診断を待たずに早めに動物病院へ相談しましょう。
日々の食事管理や生活環境の見直し、定期的な健康診断に加えて、年齢とともに低下しやすい体の守る力を意識したケアも大切です。
ご愛犬の健やかな生活のために、免疫力をサポートするコルディを取り入れてみてはいかがでしょうか。
免疫を整え健康を維持する
ご愛犬にできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは皆様に共通したお考えだと思います。
そのためにも、できるだけペットたちの免疫を守っていただきたいと思います。
コルディは多くの犬の健康維持にご愛用頂いています。使用例も多数あります。
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監修獣医師:林美彩 所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。


