健康

パピヨンの寿命と気を付けたい病気

 

大きな立ち耳と飾り毛が蝶の羽のようにみえることから名付けられたパピヨン。
原種は、スペインのトイ・スパニエルだと言われています。
16世紀から貴婦人たちの間で溺愛され、肖像画に描かれていることも多かったパピヨンですが、19世紀から小型への改良が進められて、現在のパピヨンになったと言われています。

立ち耳が特徴のパピヨンさんですが、実は垂れ耳のパピヨンさんもいらっしゃいます。
垂れ耳のパピヨンさんは「ファーレーヌ=蛾(フランス語)」と呼ばれています。

パピヨンさんの平均寿命は12~15歳と、他の小型犬と同じくらいですが、最高齢は23歳との情報もあります。

一緒に過ごす時間を伸ばすためにも、日常生活で気をつけたい点をしっかり見ていきましょう。

パピヨンさんの特徴

一番の特徴といえば、前述した通り大きな耳と飾り毛です。
骨格が華奢な子が多く、気高い雰囲気を持ち合わせています。

運動能力も高く、跳躍力が高いのも特徴ですが、骨が細いため、骨折には注意が必要です。

人懐っこい性格の反面、やや神経質で警戒心が強い面も持ち合わせています。
また、大きな立ち耳ゆえ、音に敏感な子が多い印象でもあります。

神経質な性格と合わせると、小さな物音にも反応して吠えてしまう子も少なくありません。
ただ、知能が高いため、しつけによって環境に馴致させることも出来ます。

パピヨンさんの病気

パピヨンさんで気を付けたい病気を、いくつかご紹介します。

①膝蓋骨脱臼

膝の関節が脱臼してしまう病気です。

膝の関節部分には、『お皿』と言われる膝蓋骨(しつがいこつ)が乗っかっているのですが、これが内側や外側に脱臼してしまうことがあります。

パピヨンさんをはじめ、小型犬の場合には内側に脱臼することが多いのが特徴です。

生まれながらに外れやすくなっている先天性膝蓋骨脱臼と、成長後に交通事故や運動時の捻りなどが原因で脱臼してしまう外傷性膝蓋骨脱臼とあります。
膝蓋骨の戻り方によってグレード1~4に分類され、重度の場合には手術が必要になります。

②眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)

俗に言う『逆さまつげ』のことです。

眼瞼(まぶた)が内側に入り込んでしまう病気で、内側に入り込んだまつげや皮膚が眼球を刺激することで、目やにや涙の量が増えたり、眼球が傷つく場合があります。

まぶたの痙攣が見られることもあり、目の違和感を気にして前足でこすってしまったり、カーペットなどにこすりつけてしまうことで、眼球を傷つけてしまうケースも少なくありません。

③白内障・緑内障・進行性網膜萎縮症

目の中の水晶体が白濁する白内障や眼球内の液体により眼圧が高まって視神経を圧迫する緑内障になりやすいと言われています。

また、進行性網膜萎縮は、4~5歳程度で発症する遺伝的な病気で、網膜にある光を受容する部分に異常が生じ、網膜が徐々に萎縮していく病気です。

どの病気も視力障害を起こし、進行すると失明します。

緑内障では一般に、激しい痛みも伴うため、痛みからの食欲減退なども見られますが、進行性網膜萎縮の場合は、痛みがなく、徐々に視力低下が進行していくため、発見が遅れがちです。

白内障・緑内障の場合には手術を行うこともありますが、、進行性網膜萎縮の場合は治療法はありません。

進行性網膜萎縮は、二次的に白内障に進行することから、アスタキサンチンやルテインなどの目の健康維持に役立つ栄養素を摂取することをお勧めします。

パピヨンさんが気を付けたいこと

パピヨンさんで気を付けたいことは『体重管理』です。
華奢な骨格ゆえ、肥満による骨格系の疾患を招く恐れがあります。

また、最近は屋内飼育のみと言う子もいらっしゃるため、運動不足からの筋力低下、お食事での摂取カロリーと運動での消費カロリーのバランスが取れていない子も多く見受けられます。

お食事は、体重変動やBCS(ボディ・コンディション・スコア)を確認しながら、適量を与えるようにしてください。

※BCS(ボディ・コンディション・スコア)の見方。
①横からウエスト部のくびれ具合を確認します。
②真上から腰のクビレ具合を確認します。
③肋骨部を撫でて、骨が触れるかどうかを確認します。うっすらと手のひらで感じられる程度がベストです。
④ウエスト部分を手で触って確認します。
⑤腰の上のあたりを触って、腰の骨がどのくらい浮き出ているかを確認します。

環境省のパンフレットを参考にしてください⇒『飼い主のためのペットフード・ガイドライン

しかし、どんなに気をつけていても、ご年齢に伴う免疫力の低下は避けることが出来ません。
免疫力の低下は、様々な疾病を引き起こしやすくなる要因でもあります。

ご愛犬の健やかな生活のために、免疫力をサポートするコルディを取り入れてみてはいかがでしょうか。

免疫を整え健康を維持する

ご愛犬にできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは皆様に共通したお考えだと思います。
そのためにも、できるだけペットたちの免疫の免疫を守っていただきたいと思います。

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監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

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