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犬・猫・ペットの肝障害とBCAAー必須アミノ酸の重要性

タンパク質は体内に摂取されると、体内の消化酵素によってアミノ酸に分解され、細胞や免疫成分の原材料になったり、エネルギーとして使われます。

肝臓では、このアミノ酸からさまざまなタンパク質に組み替えられ、全身に運ばれるだけでなく、破壊された肝細胞の修復や再生にも使われます。

しかし、肝臓がダメージを受けると、タンパク質が合成されにくくなるため、細胞再生が起こりにくいだけでなく、筋肉の衰えから代謝の低下が起こるだけでなく、血清タンパク質の50~60%を占めるアルブミンの生成がされにくくなることから低アルブミン血症などが起こります。
アルブミンは栄養や代謝物質の運搬、浸透圧の維持などの働きを担うため、重度の肝障害で低アルブミン血症が引き起こされると、血液成分が血管の外へ浸透しやすくなるため、浮腫や腹水などが起こります。

そして、薬は体内でアルブミンに結合して全身に運ばれるものも多いため、アルブミンが少ないことで、投薬された薬の薬効が存分に発揮できないケースもあります。

また、タンパク質が分解される際に生成されるアンモニアは有害な物質のため、肝臓で無毒化されてから排尿として体外に排泄されますが、肝臓がダメージを受けていると、アンモニアの解毒が行われにくくなるため、体内にアンモニアが貯留し、高アンモニア血症となると、肝性脳症を引き起こすため、嘔吐や異常行動、呼吸障害、意識障害などを引き起こし、最悪の場合、死に至ります。

その他、肝臓は血糖値をコントロールしたり、脂質代謝を担ったり、消化酵素である胆汁を生成する働きがありますので、肝臓がダメージを受けることで、全身に様々な症状をきたします。

 

人間の3~4倍以上のタンパク質摂取が必要な犬猫さんですが、肝障害を起こしている子の場合には、前述したように、タンパク質の分解産物であるアンモニアの解毒がうまく行うことができず体に負担がかかりますので、積極的なタンパク質摂取ができません。

 

しかし、タンパク質の不足が起こると筋肉の分解が進み、アンモニアの生成が起こり、肝臓が働きにくいことでアンモニアの蓄積が起こるという負のループに入ってしまいます。
筋肉が減少すれば、立ち上がること・動くことも難しくなるだけでなく、代謝が落ちるため体温を作りにくくなり、免疫細胞も働きにくい環境を作り出してしまいます。

 

では、どのようにしてタンパク質を摂取したらよいのか。

そこで、お役に立てるのがBCAAです。

必須アミノ酸はバランスよく摂らないと、十分な働きが期待できません。
よく必須アミノ酸は何枚かの板で構成される桶に例えて説明されますが、1枚でも背の低い板があると、そこから水が流れ出てしまい、1番背の低い板の高さまでしか水をためることができません。

BCAAは必須アミノ酸のうち、お食事でも十分量を補うことが難しいロイシン、バリン、イソロイシンの3種のことを指し、筋肉や血液中にあり、必須アミノ酸の40%を占めています。

主に、筋肉中のタンパク質分解を抑えたり、筋肉の合成にも関わり、運動時にはエネルギー源として利用されると考えられており、栄養学的効果が注目されています。

特に、『ロイシン』はこの働きが強いため、ロイシンを多く配合しているBCAAを用いることで、筋肉の分解を抑えるだけでなく、筋肉量の増加も期待できるのです。
また、ロイシンはタンパク分解も抑制しますので、副産物である尿素窒素やアンモニアの生成が抑えられますので、肝臓への負担を軽減することができます。

また、アミノファインに含まれている『タウリン』は、解毒や肝細胞再生を促進する成分ですので、デトックス促進や肝機能の回復も期待できます。

肝障害で積極的にタンパク質を摂取できない場合には、BCAAを摂取することで、筋肉の消費を防ぎながら、肝細胞の修復、細胞の代謝、免疫成分の原材料を補うことが可能となり、お体の立て直しが期待できます。

アミノ酸補給にアミノファインを

弊社開発のサプリメント『アミノファイン』は必須アミノ酸のBCAAに加え、アルギニン、リジン、タウリン、トリプトファンもをプラスすることにより、ご愛犬・ご愛猫の更なるご体調サポートが期待できると考えられます。

肝障害を起こしているの子の場合、解毒されなかったアンモニアの影響により食欲が減退している子が多いため、お食事がとれないことからお体のエネルギーが不足している状態ですが、アミノファインに入っているのはBCAAそのものなので、消化が不要で体内に容易に吸収されます。
また、胃での消化待ちの時間をスキップしていきなり吸収されるので、身体の負担がなく、速やかにお体に反映されます。

私たち人間も、犬や猫なども生きている限り毎日アミノ酸は消費されてしまいますので、アミノ酸の補給は欠かせません。
是非、ご愛犬、ご愛猫のお体のサポートに、『アミノファイン』をお試しください。

 

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

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