食事

手作りレシピ集~作り方~【改定】

手作りレシピ集~食材編~はこちら


ここ数年、手作り食の本が沢山販売されるようになりましたが、

・色々ありすぎてどれを参考にしたらわからない…

・炭水化物を使っている物があるけど、これって大丈夫なの?

・写真を見ただけで億劫になってしまう

・こんなオシャレに作れない

などなど。

色々と悩んでしまう方が多いように思います。

炭水化物については、健康な子であれば多少の摂取は問題ありません。

がんを患っている子の場合は、炭水化物の中の糖質が「がん細胞」の栄養源となり、がんの進行を早めてしまう恐れがあるため、極力避けてください。

美味しそうに盛り付けされている写真も、ワンちゃんやネコちゃんにとっては意味のないもの。見た目が不格好でも、がんに栄養を取られない、体のベースアップが図れるお食事であれば問題ありません。

難しく考えず、気軽に、そして愛情たっぷり、楽しく続けていただくことが一番大切です。肩肘張らず、まずはオーソドックスなものから作ってみましょう。

基本編

手作り食の動物性タンパク質とその他の割合は見た目での割合になります。

ワンちゃんの場合は、動物性タンパク質を7割、残りを植物性タンパク質・お野菜・きのこ類

ネコちゃんの場合は、動物性タンパク質を8割、残りを植物性タンパク質・お野菜・きのこ類  で作ってみてください。

必要タンパク質量

一日の必要なタンパク質量は
ワンちゃん:体重×7g (腎疾患の場合には体重×4~5g程度)
ネコちゃん:体重×9g   (腎疾患の場合には体重×5~6g程度)
を目安にしてください。

(通常の推奨されているタンパク質量よりも多く設定してあります)

食材あたりのタンパク質量に関しては、こちらを参考にしてください。

ただ、これはあくまでも「目安」です。

人間も同じ身長、同じ体重でも、胃の許容範囲や消化能力、運動レベルなどで食べる量が変わるように、ワンちゃん・ネコちゃんでも個々の許容範囲は変化します。

先ずは目安の量の7割程度を与えて頂き、ご体調や体重、血液検査の変化などを見ながら、徐々に量を目安まで近づけてあげてください。

ドライフードやウェットフードと併用する場合には、減らした分と見た目で同じくらいの量をトッピングしてあげてください。

主なタンパク質源

肉:鶏肉(鶏皮は除きます)、脂身の少ない部位、馬肉、鹿肉、羊肉

魚:水煮缶やお刺身を利用すると便利です

鶏卵も優れたタンパク源です。生卵を与えると皮膚炎や結膜炎を起こしてしまうことがあるため、しっかりと火を通してから与えてください。

お野菜・きのこ類

ワンちゃん、ネコちゃんはお野菜の消化が苦手です。
全てみじん切りにして、消化しやすいようにしてあげましょう。

・ブロッコリー
・キャベツ
・白菜
・大根
・ほうれん草、小松菜(これからはしっかりと茹でこぼしてから使用してください)
・きのこ類は何でもOK

その他

・レバー(週に2~3回程度あげると良いです)

上記の物を全てお鍋に入れ、火が通るまで煮ていきます。

お野菜から水分が出ますので、煮込む際のお水の量は少量で大丈夫です。

また、水煮缶の場合は、汁ごと入れてください。

(大きな骨は取り除いてあげてください)

※水煮缶を利用する際、塩分が気になるとのお声を頂きます。

水煮缶の塩分濃度は、病院で使用する生理食塩水とほぼ同等ですが、汗をかけないワンちゃん・ネコちゃんの場合は体内にミネラルが蓄積しやすく、心臓や腎臓に負担をかけてしまう恐れがあります。

ご高齢の子や心疾患、腎不全をお持ちの子の場合は、お水を追加する、お湯をかけて塩抜きをするなどして塩分濃度を調節してください。

これで出来上がりです。

沢山作って製氷皿で小分けにしたり、大型犬の子の場合は1回分ずつタッパーに分けると使いやすくなります。

完全手作り食だと栄養バランスが怖いと言う場合には、半手作り食と言う形で、ドライフードに混ぜてあげるのも良いでしょう。

お野菜を食べてくれないような場合には、ビタミン類が不足してしまうので、ビール酵母(エビオス錠)やお野菜の粉末(Britannia様でお取り扱いがあります)を使用してみましょう。

弊社でもボタニックグリーン生という、完全無農薬栽培の大麦若葉から作られた非加熱の青汁の取扱もありますので、こちらもお勧め致します。

このレシピを元に、お肉やお魚、お野菜をローテーションしていただくと、ワンちゃん・ネコちゃんも飽きず食べてくれると思いますが、手作り食は「長く続けてこそ」意味があるものです

最初から頑張りすぎてしまうと途中で息切れしてしまいますので、無理のない範囲で作ってみてください。

応用編

・最後に豆乳を加える → クリーム煮風。大豆に含まれる植物性蛋白質を摂取できる。

・ゼラチンで固める → 煮こごり風。暑い夏で食欲が落ちている時に。冷蔵庫から出して少し冷たさが和らいでからあげましょう。

・片栗粉 or 葛でとろみを付ける → ネコちゃんはとろみが付いたものを好む傾向があります。また、胃腸が荒れている時はとろみを付けてあげることで、粘膜保護にも役立ちます。

・溶き卵を加える → 卵とじ風。たんぱく質摂取量up。

・全てミキサーでどろどろに → 流動食として使用できます。

トッピング編

・ひきわり納豆 → 腸内環境正常化に役立ちます。

・大根おろし → 余熱で火が通ることで辛味が和らぎ、消化酵素が豊富なので胃腸の負担を軽くします。

・さくらえび、ちりめんじゃこ → グルコサミンとカルシウム補給。香りが良いので嗜好性を高めます。

・昆布粉末 → ミネラル補給。

・粉末茶 → 緑茶を粉末にしたもの。緑茶に含まれる茶ポリフェノールにがんの発生予防があるとされています。
※与え過ぎは胃腸障害を及ぼす可能性がありますので、サッとふりかける程度が良いでしょう。
手作りレシピ集~食材編~はこちら
この食材は使用していいの?これは生で与えて大丈夫?などご心配なことがございましたら、弊社までお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・お求め方法はこちら

免疫を整え健康を維持する

ご愛犬やご愛猫にできるだけ苦しい思いをさせたくないというのは皆様に共通したお考えだと思います。
そのためにも、できるだけペットたちの免疫の免疫を守っていただきたいと思います。

コルディは多くの犬や猫の健康維持にご愛用頂いています。使用例も多数あります。
詳しくはお問い合わせください。

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。