食事

コルディを飲んでくれないでお困りの方へ

病院でいただいてきたお薬や、コルディを飲ませる際に、そのままでは飲んでくれず、苦労されている飼い主様がいらっしゃいます。

口先もそうですが、手先、足先など、「先」と言う部分は、ワンちゃん・ネコちゃんにとって弱点であり、触られること自体を嫌がります。
でも、飲ませなくちゃいけないものがある…

となると、少しでもお互いにストレスなく、飲んでくれたら良いですよね。

市販の服薬ゼリーやジャーキーみたいなものが販売されていますが、添加物が含まれていたり、乳製品が含まれていたり…
がんを患っている子はもちろん、健康な子でも、出来る限り体に負担をかけるものは与えたくないと思います。

今回は、服薬ゼリー”もどき”をご紹介したいと思います。

※使用している材料には炭水化物が含まれますが、お薬等を飲ませるためだけのものですので、大量に与えなければ問題ありません。

手作り服薬ゼリー

材料

・ゼラチン(若しくは寒天)
・お野菜スープやお肉のスープ、だし汁等のスープ類

作り方

・お鍋(若しくはフライパン)でスープを作る。(お野菜を煮込んでもよし、鶏がらスープでもよし、その子が好むスープが良いでしょう)
・ゼラチンをしっかりと混ぜ、製氷皿に移す。
・冷蔵庫で冷やし固める

アレンジとしては、ゼラチンを片栗粉(若しくは葛、コーンスターチ)に変えることで、ペースト状のものを作ることも出来ます。
この場合は、お鍋に片栗粉と少量のスープを入れ、ダマにならないよう木べら等で混ぜながら火にかけ、好みの硬さになるまでスープを加えてください。

 

これは、個人的に好きな牛乳餅(私は豆乳を使用します)をスープで作ったら良いかも!と思い考えついたレシピです。
(レシピといえるほど大層なものではないですが 笑)
多めに作っておいて、冷蔵庫保管していただければ、5日ほどは持つと思います。

氷を作るときに薬も一緒に入れています!と言うお話も聞いたことがありますが、氷は体を極端に冷やしてしまう可能性があります。
低体温は免疫力低下にも繋がりますので、「これじゃないとどうしても食べない」と言う場合を除き、控えたほうが良いです。

投薬ストレスが少しでも軽減されることを願っています。

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。